• お問い合せ
  • サイトマップ
  • 個人情報保護
  • 交通アクセス
  • 漢方薬 漢方薬局 薬店のことなら きぐすり.com
  • ホームへ
  • 店舗紹介
  • 相談方法
  • よくあるご質問

めまいを漢字で書くと「目眩」。
目が眩(くら)むことに相当する訳ですが、
それは目そのものが眩む訳ではなく、
目に及ぶ感覚(位置感覚・平衡感覚)が眩む(≒惑う)ことに表現しています。
漢方では、「目は肝に属する」と考えますから、
目が眩むとは即ち、肝が惑うとも言える訳です。

春先の気温・気圧の急激な変動。それに伴う自律神経の変化。
もしくはそれを招くストレス障害など。
これらの要素が影響して、春先のめまいに及ぶケースが存在しますが、
そういった要素は同時に、肝を惑わす存在としても位置づけることができます。
またそれ以外の「頭位発作性」とか「内リンパ水腫」など、
めまいに及ぶ西洋医学的要因も、肝の惑いに影響を及ぼします。

sick_memai

こういう形で説明すると、「肝が惑う」というのを、
何か物凄く悪い、マイナスな事に感じるかもしれませんが、決してその通りではありません。
どちらかと言えば、「緊張して鼓動が早くなる」ぐらい、身近な現象です。
むしろ問題は、それが及ぶ「頻度」と「程度」。
ひどく簡単に肝が惑うような状態。あるいは、ひどく盛んに肝が惑うような状態。
そういうものを背景に、めまいが病的な症状となって出現する訳です。

漢方では「肝は惑い過ぎると、内風を及ぼす」と言われます。
現代医学的には、内風は機能的な失調、感覚的な障害に推察されます。
また一方で、自然界の風が大気に影響を及ぼすように、
内風が体内の気の巡りに影響を及ぼす点にも、注意が必要です。
(体内の気が安定していないと、少しの内風にも抗えませんから)

春のめまいに服んでおきたい漢方薬とは即ち、
肝が惑うのを防ぎつつ、内風を解消する漢方薬を意味します。
それには例えば、釣藤散、抑肝散加陳皮半夏、七物降下湯、
あるいは半夏白朮天麻湯、苓桂朮甘湯、芎帰調血飲第一加減などに一服の価値があります。



Copyright© kanpo-kakinoki All Rights Reserved.