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2017515
必用な微量元素・亜鉛
 

風が爽やかに吹き抜ける5月に入りました。
気持ちの良い季節を元気にお過ごしください。
今月は亜鉛が医療用医薬品として、治療薬として効能追加
されたお話です。

今まで低亜鉛症状の治療薬としての薬がありませんでした。
そこで、ウィルソン病治療薬として承認されている「ノベルジン
(一般名:酢酸亜鉛水和物)」が、
2017年3月に国内で初めて「低亜鉛血症」の適応で効能追加の
承認を受けました。
今まで、あまり医学教育の中でも重要視されていなかった必須
ミネラルの亜鉛。今回の効能追加の承認は、医療現場での
亜鉛欠乏症治療に大きな期待が持たれています。
亜鉛は色々な作用を持っています。
例えば、味覚・臭覚を維持するのに必要不可欠なミネラルであり、
300以上の体内酵素活性や構造に関与します。
体内で合成されない亜鉛は、カキや肉類に多く含まれる食事に
よる影響はあるものの、体内での吸収率は約30%と低いです。

推奨される日本人の亜摂取量は、男性は10mg/日、女性は8mg/日
であり、妊婦は10mg/日、授乳婦は11mg/日となっている。
亜鉛欠乏症は乳児から高齢者までの各年代で起こりうる病態であり、
乳幼児期では母体の亜鉛不足が原因で、おむつかぶれや皮膚炎を
呈する。
小児期に亜鉛欠乏症が起こると、身長・体重の増加不良(低身長児)
を来す。
成人~高齢期では、菜食中心の生活や加齢に伴う食事量の減少
(特に肉類摂取不足)によって亜鉛欠乏症が起こる他、糖尿病や
慢性肝疾患によっても生じる。
慢性肝疾患・肝硬変例に亜鉛を補充すると、アンモニアを中心とする
蛋白質代謝の改善、さらに肝臓の線維化抑制、発がん・再発を抑制
する可能性があると言われています。
微量ミネラルを取るには、ワカメ・ヒジキ・アサリ・牡蠣・小魚を食べる
ことです。微量ミネラルは、体の代謝に関係する多くの酵素活性に
とても必要なものです。

また自律神経系の安定にも作用している事が分かっています。
昔の日本人が食べていた食品(穀類・野菜・豆類・海藻・貝類・小魚)は、
本当に理想的な食品群です。
普段の食事からも積極的に亜鉛含有食品を取って行きたいものです。

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神戸市中央区で漢方薬の相談薬局。

がん、アトピー、子宮内膜症、自己免疫疾患、リウマチなど

食養生も大切にしている『漢方薬局けんこう屋』にお問い合わせ下さい。

http://www.e-kenkouya.com/リンク リンク

【天寿を生き、心身ともに健やかな人生をあなたに・・・】

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201747
機能性消化器障害


 4月に入り各地の桜の花も開花し、いよいよ春本番の季節になりました。
今年の2月~3月の季節の変わり目は気温変動が激しく、色々な不調を
訴える方が多かったように思います。

気温や気圧の変動は体に取ってかなりのストレスになります。
体調を整えて、春からの新年度、新生活を元気に乗り越えて頂きたいと思います。

4月、5月は、ストレスも多く胃腸の不調の方も多い季節です。
特に、最近よく相談されるのが機能性ディスペプシア(FD)「胃の不定愁訴」と
呼ばれる病気です。

症状としては、
①食後のもたれ感、②早期満腹感、③心窩部痛、④心窩部しゃく熱感、などの
症状が1つでも3か月以上続く場合を、機能性ディスペプシア(FD)と診断
されます。

①と②を食後愁訴症候群、③と④を心窩部痛症候群と分類されています。

西洋医学では。消化管運動機能賦活薬、酸分泌抑制薬、鎮痙薬、抗不安薬、
抗うつ薬などが使われています。

最近の病名漢方診療では六君子湯(りっくんしとう)がすぐに出されますが、
効かない症例が多いです。

私が尊敬している福岡・山方医院の山方勇次先生は、機能性ディスペプシア(FD)に
六君子湯は約1割の方しか効かない
と言われています。
六君子湯は、漢方で言う気虚の病態の機能性ディスペプシア(FD)には有効ですが、
その他約9割の方は気滞の状態であるから効かないのです。

六君子湯は、胃の筋肉の弛緩と蠕動の減退している気虚の時によく効く漢方薬です。
漢方でいう気滞という病態は、胃の筋肉の過緊張と逆蠕動、幽門括約筋の過緊張で
あると胃の内視鏡映像で教えて頂きました。

西洋医学的な病態の把握と漢方医学的な診断の重要性がとても大切である事が分かります。


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201737
プロバイオティクス

3月から4月にかけて陽気も春らしくなり、気温が上がったり
下がったりする頃は自律神経も乱れやすい季節です。
特に、うつ病、統合失調症、緊張性頭痛、不眠症などの方はとても
辛い季節。
脳の中にあるセロトニンという神経伝達物質が、影響を与えている
事が分かっています。

最近の研究では脳細胞による分泌は1割以下、その他セロトニンの
産生は、約90%が腸内の粘膜細胞で行われている事が分かっています。

脳の異常が、大きく腸から影響を受けている事が判明しているのです。
例えば、過敏性腸症候群の治療薬である抗セロトニン薬は、
腸由来のセロトニンを抑制する作用があり、有効性も確認されています。

セロトニン不足が原因の疾患としては、うつ病、不眠症、不安障害、
パニック障害、片頭痛、緊張性頭痛、慢性疲労症候群、過敏性腸症候群、
アスペルガー症候群、注意欠陥障害/注意欠陥・多動性障害(ADD/ADHD)、
自閉症、強迫神経症、統合失調症などがあげられます。

セロトニンは、神経系に抑制的に働く神経伝達物質で過剰な興奮や
衝動・抑うつ感を軽減する作用があります。
その原因を改善する為に、プロバイオティクスという考えが大変注目
されています。

プロバイオティクスとは食品由来によって、摂取できる善玉菌を
総称した名称です。
腸管内には数100種類、100兆個もの細菌が住み着いています。
この中には、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌と、腐敗や発がん物質を
生み出すウェルシュ菌に代表される有害な悪玉菌などが存在していますが、
善玉菌を外部より摂取して増殖させるのがプロバイオティクス

現在アメリカではプロバイオティクスにより腸内セロトニンを産生させ、
脳に有益な効果をもたらす研究に大変注目が集まっています。

古来、漢方薬も腸内環境を改善することを第一に、便通を良くし良い血液を作り、
血の流れを改善する事を重要視してきました。

東西の医療が違った方向から近づいている感じがします。


慢性炎症と健康長寿

漢方薬局けんこう屋 (兵庫県神戸市中央区)

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慢性炎症


急激な温度変化もあり、インフルエンザ・ノロウィルスの
患者数が増加しています。
2月も気をつけて過ごしましょう。

100歳以上の高齢者を総称して百寿者と呼ばれています。
平均寿命も世界中で延びていて日本は最高レベルです。
日本人の平均寿命、男性は80.2歳、女性は、86.6歳。
健康上の問題なく日常生活を過ごせる健康寿命、
男性は71.2歳、女性は74.2歳です。
平均寿命と健康寿命の差は、男性約9年。女性が約12年
です。

この差を縮めることを目的に、百寿者の研究が続けられて
います。主に、造血能力、慢性炎症の程度、コレステロール値、
血糖値、肝機能・腎機能、テロメアの長さ(テロメアとは、遺伝
情報をつかさどっている染色体の末端の部分。テロメア自体に
遺伝情報を伝える働きはなく、染色体を保護する役目がある)
などを百寿者の大規模研究で最長10年間調査した結果、
2015年健康長寿に必要な2つのポイントが分かっています。

①慢性炎症が最も大きく影響している事。

②百寿者は一般人よりテロメアが短くなりにくい事が判明しています。

この研究で百寿者を含む高齢者は、炎症の程度が低いほど
寿命も長い事もわかっています。
慢性炎症の原因の1つは肥満です。内臓脂肪が蓄積すると
内臓脂肪から炎症を引き起こす物質TNF-αやIL-6が分泌
されます。このような物質が血液によって、血管や臓器に
運ばれて影響を与えます。

もう1つは、加齢です。加齢によって免疫の低下するために
慢性炎症が起りやすくなります。免疫低下を抑え、慢性炎症を
コントロールすることで、寿命を延ばせる可能性は高いと考えら
れています。

誰もが健康で、動けて、自立度の高い生活を過ごしたいものです。
前回も申しましたが、漢方薬の抗炎症作用は、急性炎症にも
慢性炎症にも対応できる生薬が数多く存在し、副作用も少ないです。
上手に利用すれば、健康寿命はもっと延びると考えます。


炎症という現象についてリンク


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2017013
慢性炎症について

明けましておめでとうございます。
今年も健康に関する情報を発信して参ります。
どうぞよろしくお願いします。

今年初めてのテーマは、炎症について。
炎症とは、「赤くなる」「熱くなる」「腫れる」「痛みが出る」
が四主徴と言われています。
病気になると、肝炎・腎炎・鼻炎・膀胱炎など炎症が
伴います。
炎症には、急性炎症・慢性炎症・局所的弱い炎症・
自然炎症があると分かってきました。

急性炎症は、細胞に細菌やウィルスに感染を起こし、
さまざまな免疫細胞が闘い、その結果死んだ細胞や
破壊されたウィルスなど死骸やゴミとして排泄されますが、
その際に起こる生体の自己防衛反応の1つと見ることが
できます。
つまり炎症とは免疫のシステムが異物と戦っている証拠
とも言えます。
急性炎症の場合は、原因は判明しやすく対応もしやすい
反応と思います。

しかし、慢性炎症はむしろ自傷行為のような炎症です。
慢性関節リウマチや膠原病などの自己免疫疾患は、
初めは自己防衛反応の急性炎症で生体は対応しますが、
いつの間にか急性の炎症が慢性化して自己の組織や
細胞を敵とみなし、生体は自分の体を攻撃してしまいます。
これらは、自傷行為の炎症と言われる慢性炎症です。

局所的弱い炎症とは筋肉や皮膚、骨といった組織のある
部分に起こるもので、体力の弱った時に微弱に起こる
炎症がありますが、精密検査等でみつかる弱い炎症です。

最後に、自然炎症と呼ばれるものは誕生から死ぬまで、
健康な時にも常に起こっている弱い炎症です。
古い細胞を壊して、新しい細胞を作るためにも新陳代謝
に必要な炎症と呼ばれるものです。
誕生・成長・発達・成熟と段階を踏むためにもこの
自然炎症という弱い炎症で穏やかなエネルギーを利用
して生命活動を行っていると推測されています。

最近の研究では、老化もがんも慢性炎症が関わっている
事が分かってきています。
生きている限り炎症とは無縁にならない体ですが、炎症を
上手くコントロールできると色々な難病や老化にも対応
できると思います。

現代医学の抗炎症薬は素晴らしい効き目の物がありますが、
副作用も強い物が多いです。
一方漢方薬の抗炎症作用は、急性炎症にも慢性炎症にも
対応できる生薬が数多く存在し、副作用も少ないです。

今年も漢方薬を使って、健康な毎日をお届けします。


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