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日本東洋医学会監修の漢方治療エビデンスレポートというのが公開されました。

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エビデンスレポートってなに?という方もいらっしゃるでしょうから説明すると
要する「科学的根拠があるんじゃない?」というレベルの論文を纏めた物。
つまり、漢方の治療を行うことによって
治る可能性があったり、安全性が分かったり、または治らないものが分かったり
という代物だと思っていただければ結構です。

これによると、ロタウィルス感染症、小児下痢症、肺結核の化学療法の症状緩和、ピロリ菌感染症に対する補助効果、帯状疱疹やその後の神経痛に対する効果、癌の切除後の症状緩和、癌の化学療法中の症状緩和、子宮筋腫や子宮腺筋症の縮小、術後・月経過多・薬剤・腎機能障害による貧血や鉄欠乏性貧血、糖尿病、高黄体ホルモンによる排卵障害、黄体機能不全、動脈硬化、(HS-CRPによる)、高脂血症、脳血管性痴呆、認知症、統合失調症、不安神経症、鬱病、高齢者の不定愁訴、高齢者アルツハイマー病、片頭痛、睡眠障害、イライラ感、食欲不振、便秘、筋痙攣、腰椎由来の腰下肢痛、癌由来の末梢神経障害、糖尿病による眼障害、成人滲出性中耳炎、耳鳴、慢性硬膜下血腫手術後の再発予防、脳血管障害患者の精神症状、レイノー現象、下肢深部静脈血栓症の腫脹、痔核または痔核手術後の症状の緩和、リンパ浮腫、糖尿病患者における起立性低血圧症、風邪、インフルエンザ、マイコプラズマ気管支炎の咳嗽、スギ花粉症、通年性鼻アレルギー、慢性副鼻腔炎、頸部手術後の頸部諸症状の緩和・・・などなど。

全部書き出すとキリがないので
また今後一つ一つご紹介いたしますが
これだけの症状や疾患に有効であることが科学的に証明されたということは
漢方を扱う側としては喜ばしいことであります。

漢方分野の研究は、まだまだフロンティアであり
なかなか科学的検証は進んでいません。
これは、漢方の考え方や理論が
現代医学とは全く異なる点や、研究者が少ない点など
様々な要因が絡んでいます。
何に効くのか分からないという漢方薬ですが
逆に言えば、まだまだ研究が進んでないので
とりあえず試してみたらうまくいったという事も少なくないわけです。
現代医学は科学で検証されているから色々な病気が治ると思われがちですが
実際に原因と治療法までハッキリと分かっていて科学的根拠のある医療は
全疾患の3割あるか無いかであるという事実は、意外と知られていません。

もし何か病気でお悩みの場合、病院での治療でなかなか良くならないという方は
是非一度、漢方薬、鍼灸をお試しください♪

参考:漢方診療エビデンスレポートリンク 2013((一社)日本東洋医学会EBM委員会監修)

やっと梅雨入りしましたね。
湿気が多くてジメジメする季節の到来です。
今年の梅雨は長くなるという予報ですので、体調管理が難しいですね。

さて、「雨が降ると頭痛がする」「雨が降ると持病の神経痛が・・・」
こういう方はいませんか?

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実は、天気が悪くなると体調が悪くなるというのは
ヒポクラテスの時代から観測された事象で
こういう研究は生気象学という学問分野で、現在研究中の分野です。
ねずみレベルの研究では、一応論文などはありまして
それによると、天気が悪い、つまり低気圧になった場合
身体の中から
外に押し出そうとする圧力(関節包内圧や頭蓋内圧、腹腔内圧等)は
一定で変わりませんので
外から押す力が弱まり、中から押す力が強まることで
元々外傷等がある部分を悪化させる。
また、低気圧になると脳内でノルアドレナリンが過剰分泌することがわかっており
これが自律神経に影響を及ぼすので、体調が悪くなるということです。

東洋医学では湿気は湿邪と捉えています。
湿気の邪気ということですね。
湿邪にやられやすい臓腑は、様々ありますが
一番多いのは脾臓と胃。次に多いのは腎臓と膀胱
そしてこの時期ですと、肝臓と胆嚢あたりでしょうか。

脾臓と胃が湿邪にやられた場合
吐き気や下痢、胃部膨満感や食欲不振
身体が重だるい等の症状を引き起こしたり
経絡的には頭部まで伸びていますので
頭痛やめまいなどを引き起こしたりします。

腎臓と膀胱が湿邪にやられると
頻尿になったり尿が出にくくなったり、尿をする際に痛みを生じたり
腰が重だるくなったり、身体が重だるくなったり等の症状を引き起こします。

肝臓と胆嚢がやられると、吐き気、イライラ、頭痛や頭重感
下痢や食欲不振等の症状を引き起こしやすくなります。

もちろん、関節に湿邪が溜まりますと、重だるい関節痛を引き起こしますし
筋肉(経絡)に湿邪が溜まりますと、身体が重だるくなったり
身体全体がだる痛いという感覚に陥ります。

湿邪は発汗したり、おしっことして排泄したりすると軽減しますので
この季節だからこそ体調を整えるために運動をして
発汗を促しつつ、しっかりとした水分補給を心掛けましょう♪

※参考資料 Anet Vol.15 No.1 2011 名古屋大学環境医学研究所付属近未来環境シミュレーションセンター 佐藤純准教授『天気変化と痛み』

頭痛、しんどいですよね?
毎回痛み止めでごまかしているだけということに疑問はありませんか?

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頭痛は激しいものになると、吐き気を伴ったり、疲労感を伴う人
関節や筋肉の痛みや痺れを伴う人等々
痛み止めでその場しのぎを繰り返しているうちに
そうなってしまったという人も数多くいらっしゃいます。
しかしながら、病院で検査をしても、やっぱり異常なし
そして結局痛み止めだけ渡される始末。
当店に来られる人は、そういう人が圧倒的多数です。

中医学で考えても、頭痛の原因は様々ですが
多い順番で考えれば、気滞血オ、肝脾不和
表寒(または裏寒)といったところでしょうか?

気滞血オは、気の流れが停滞することで血流が悪くなるという状態のことで
主にストレス等で発生するものです。
このケースの場合、頭痛は主に側頭部に起こりやすくなります。
これは、気滞によって影響を受けやすいとされるのが肝臓や胆嚢で
足の少陽胆経という経絡が、身体の側面を通っているために
側頭部の頭痛が起こりやすくなると中医学では説明されています。

肝脾不和も同様に、側頭部に起こりやすい頭痛ですが
これは気滞だけではなく、湿邪という湿気の邪によって
脾臓や胃がやられることでも発生します。
そのため、このタイプの頭痛は側頭部の痛みだけに留まらず
頭全体が帽子を被せられたように痛むことがあります。
こういう状態を頭冒感と表現します。
足の陽明胃経は身体の前面を頭まで通っており
少陽胆経と相まって
全体を包み込むように痛む感覚が起こっている可能性があると類推されます。
湿気の邪は、主に湿度の高い場所にいたり
脂っこい物や甘い物、アルコール等を摂取することで発生しますので
普段の食生活も原因となります。

表寒(または裏寒)は、主に風邪のときの頭痛の症状に似ており
主に後頭部の痛みが起きやすいのが特長です。
寒邪は腎臓や膀胱に影響しやすく、太陽膀胱経から侵入しやすいとされており
太陽膀胱経は背中から頭の部分を通っている経絡ですので
その影響によって後頭部痛を引き起こしやすくなります。
寒邪を受けやすい人は、寒い場所にいることが多い人や
中医学的に腎臓が弱い人、あと体力が無い人等が多いです。

もちろん、これは病院等の検査をしても異常が診られないけど
偏頭痛に悩まされるという人だけの話ですので
病院での検査は一度は受けてから来て頂きたいですが
なかなか治らないという人は、是非漢方や鍼灸をお試し下さい♪

さて、今回のテーマは「めまい」です。

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東洋医学では漢字で「眩暈」と書いて「げんうん」と読みます。

東洋医学での眩暈の原因は、大きく分けると4つに分類されます。

1つは気滞。これは東洋医学の特徴ともいえる気の流れの概念からくる考え方ですが
気が上手く体を巡ることが出来なくなってしまい、身体全体に栄養を送ることが出来なくなって
眩暈が発生するというものです。ストレスが多い方や運動不足の方なんかに多いです。

次に水滞。これは今風に言えば水分代謝異常ですね。
東洋医学の概念として、万物は常に流動的であるという概念がありますので
当然水も流れが無いとよどんでしまい、汚くなってしまいます。
その汚くなった水が原因で眩暈を起こすってわけですね。
普段よく水を飲むのにおしっことして出てないとか
運動はしているけどあんまり汗をかかないとか
健康のために多めに水を飲んでますといった方に多いですし
逆に水分をあまり取らないという人にも多いです。

次は血虚。
これは検査数値によるいわゆる貧血や、血液の量が少ない、または、血液の質が薄いという場合に起こる眩暈です。
ですから、貧血と診断された以外でも、血虚である方は結構多いです。
特に女性の方などは、毎月血液を一定量体外に出すわけですから
基本血虚になりがちです。
他にも小学生や中学生ぐらいで
よく眩暈を起こすというお子様も
血虚であるケースは多いです。

最後は気虚。今風に言えば栄養失調というところでしょうか?
これは現代日本社会ではあまり多くありませんが
軽い状態であればよく診られます。
疲れやすい、疲れがなかなかとれない、食欲が無い等の症状を伴う眩暈の場合は
気虚である場合があります。

本来ですと、眩暈を起こすケースには脳の異常が考えられますので
気軽に漢方や鍼灸を試してくださいというのは、良くないとされていますが
現場感覚としては、眩暈=脳の異常というケースはどちらかといえば少ないです。
もちろん、病院でちゃんと検査を受けて頂いた上で来られることをオススメしていますので
病院の検査で異常が診られないし、なかなか治らないという人は
是非漢方薬や鍼灸をお試しください♪

毎年花粉症で悩まれる皆様には、嫌な季節が近づいてきていますね。
今回は、東洋医学において花粉症はどう考えられているかを
簡単にご紹介いたしましょう。

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頭痛・咽喉痛・鼻水etc・・・これらの症状が起こり
花粉症の時期でもないとき、皆様は『風邪』と表現していませんか?

そう、東洋医学においても、花粉症は風邪の一種として捉えています。
元々、東洋医学にアレルギーなんてものは存在しませんからね。

現代医学的に言えば、これは風邪症候群と日本では言われていますが
英語圏の病名で「Cold syndrome(コールドシンドローム)」は
寒冷症候群になってしまいますし
海外でも定義は曖昧で、一般的に海外の医学書では
上気道感染症という表現が適切となっており
風邪という病名は医学書には無いと言えます。

つまり、風邪という病名は
「風邪(ふうじゃ)」という東洋医学の言葉が語源なわけですね。

風の邪は、東洋医学では春に起こりやすいと考えられており
旧暦で考えた場合、2月頃~4月末ぐらいが春ですから
丁度花粉症の時期と同じですよね?
他にも風の邪は、肝の病を引き起こしやすいとされており
ここで言う肝は、確かに肝臓の事なのですが
昔から『肝を冷やす』という表現があるように
肝の病は精神疾患等も引き起こすと考えるのが
実に東洋医学らしい考え方です。

ちなみに、東洋医学では春の季節は、四獣神リンク で考えた場合
青龍にあたり、これを語源にしたかどうかは定かではありませんが
皆様がよくご存じで
病院等でも花粉症によく処方されている漢方薬の代表格として
小青龍湯があります。
こんな占いじみた手法で使ってみても効果が出てしまうのが
東洋医学の奥深さと言えましょう。

もちろん、ちゃんと東洋医学の知識を身につければ
多様な花粉症に対応することが可能ですので
小青龍湯だけが花粉症の漢方薬ではなく、他にも様々な漢方薬がありますし
それらを事細かな症状に応じて扱いこなせなければ
本当の意味で漢方薬が扱えるとは言えないわけなんで
猫も杓子も小青龍湯なんていうのは
落語の葛根湯医者リンク にも劣る行為なんですけどね。

しつこい花粉症で悩まれている方は、是非、本当の漢方薬をお試しください♪


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