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さて、風邪の人が来てから、まだ相談も始まっていないところから
すでに情報を集め始めている当店の相談。
やっと患者さんが話し始めますよ。

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患者さん『センセ、風邪引いたかも・・・』
私『そうですか、それは大変』

さて、会話がスタートしたかと思ったら
この時点ですでに情報収集が始まっています。
声の張り、調子、口臭等からも情報は沢山あります。
例えば、声がかすれていたら、咽喉が痛いのか
咳がヒドイのか等が分かりますし
声に張りが無ければ、疲れていたり、元気が無かったり
悩んでいたりといった情報が手に入りますし
声の大きさからは、その人の精神状態や
その人の性格が読み取ることが出来ます。
口臭からは、漢方医学で考えた場合の調子の悪い臓腑が分かりますし
便臭や小便臭をお教えいただければ
そこからでも漢方医学で考えた場合の調子の悪い臓腑が読み取れます。
当然、便臭や小便臭からは現代医学でも病名の類推が出来ますけどね。

こういう音や臭いから情報を得る方法を
漢方医学では聞診(ぶんしん)と言います。

個人的に、初回相談時は大きな情報にはなりませんが
二回目以降は絶大な情報となるのが、この聞診です。
特に電話の声、当然鍼灸や按摩
お薬を取りにお店に来られた際にも、重要な情報となります。

初回相談時と声の調子やトーンの大きさが異なるだけでも
体調の変化が分かりますし
何かに悩んでいたり、何か体調が悪かったりも感じることが出来ます。
鍼灸や按摩ですと、施術前と施術後に
声の調子やトーンが変わったりする人も数多くいますので
こういう事からも体調の変化を感じる事が出来ます。

もちろん
「声の調子が変わっているから主訴は悪いままでも体調は良くなっている!」
とは考えていませんし
当然主訴が良くならないと良くなったとは考えちゃダメです。
ですが、あくまでの一つの目安にはなります。
もちろん、私の目安であって
皆様の目安ではないので、その辺はご安心ください。

さて、漢方医学でいう聞診の重要性について
皆様ご理解頂けましたでしょうか?

さて、ここからは風邪の場合、実際に漢方医学ではどうするのか?
を説明していきましょう。

予め断っておきますが、これはただの一例に過ぎませんし
実際の臨床現場では、これら全てをせずとも
経験知識が豊富になればなるほど
簡便化出来るという先生も居ますし
経験知識が豊富であれば
問診だけで十分という先生や
その逆に、経験知識が豊富であれば症状を聞くこともなく
患者さんが悩んでいる全ての症状を的中させるという先生もいらっしゃいます。

あくまでも、これは私がやる場合・・・という意味ですので
くれぐれも他の先生と比べないようにしてくださいね。

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さて、風邪の人が来たら
まず最初に行うのは、その人を眺める相談
つまり、漢方医学で言うところの望診(ぼうしん)です。

望診からは様々な情報が手に入ります。

顔色が赤ければ、熱がある可能性がありますし
顔色が青ざめていれば、吐き気や胃腸の具合が悪いとか
食欲が無いかもしれないという情報が手に入りますし
目に力が無ければ
相当疲れていたり症状が重かったりする可能性がありますし
目に力があれば体力はある
または、精神的には病んでないことが分かりますし
相談室に入っていく歩行動作や
相談室での挙動だけでも
右足が痛いのか左腕が痛いのか
膝関節が痛いのか等も分かりますし
舌の状態を診れば
漢方医学的にどういう邪にやられているのかが分かります。

顔つきや年齢からは
その人の性格や精神状態を推察することも出来ます。
2代目からはよく言われました。
『人間40歳を超えたら顔に責任を持て』と。
それほど情報の宝庫です、顔って。

漢方医学では主に、顔を診る顔面診(がんめんしん)
舌を診る舌診(ぜっしん)がよく使われますが
身体の挙動や態度、目の状態からも色々な情報が読み取れる。
ですから、当店では必ず初回相談時は
来店して頂くようにしているわけです。

「何故初回相談時だけなの?」
「初回相談時以外はこういう情報はいらないの?」

本音を言えば、望診の情報が欲しい時もあります。
ただ、一度見ておけば、お薬を取りに来る際
初回との変化は分かりますし
皮膚の疾患の場合はともかく
他の場合は、症状の変化からでも
状態が良くなっているか否かは分かります。

ですから、2回目以降でも
お電話での相談だけではどうしても分からない場合のみ
一度来てもらうようにお伝えたりすることもあります。

漢方医学における望診の重要性
皆様にご理解いただけたでしょうか?

生活習慣病シリーズと銘打って始めようと思っていましたが
最近、何のテレビでやったのか分かりませんけど、同じ質問のお電話が多い。
テレビは、分かり易く簡潔に放送しちゃうので、真意が伝わりにくいのでしょう。
そこで、漢方医学というものの、基本的な考え方を説明します。
これは多分長くなるでしょう。
ですから、連載となるかと思いますが
出来るだけ分かり易く、非常に簡潔に、専門的な用語を極力省いて説明していきます。

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漢方医学とは・・・と銘打つと
どうしても歴史の始まりから説明しがちなのが、世の常です。
しかしながら、歴史のお勉強は、どうでも良いでしょうし
そもそもネットで検索すれば、ある程度の歴史は分かるでしょう。
なので、皆さまの実体験的なところから
漢方医学を説いていくのが分かり易いかな?と思います。

例えば、皆さんが必ず一度はかかったことがあるであろう
『風邪』が分かり易いかと思います。
さて、一口に風邪といっても
具体的に症状にはどんなものがあるでしょう?

咽喉が痛いという人もいらっしゃれば、頭が痛いという人もいます。
鼻水が止まらないという人や、熱が辛いという人もいます。
寒気がする人も、熱くてしんどいという人もいるでしょう。

こう考えればわかると思いますが
ただの風邪でも色んな症状の人がいます。

「ぎっくり腰には芍薬甘草湯!」のように、「風邪には葛根湯!」とはいきません。
というか、そもそもぎっくり腰に芍薬甘草湯もオカシイのですけどね。

風邪だけで取り上げても、様々な症状があり、様々な人がいます。
漢方医学は、そんな様々な人と症状に合わせるために
脈を診たり、顔色、目の力、舌の状態
面と向かった時の身体から醸し出される雰囲気
(疲れてそうだったり、呼吸がしんどそうだったり)を感じながら
症状を聞き取り、精神状態を会話から感じ取り
声の張りを聞き取り、口臭の具合や便の状態をつぶさに観察して
様々な病気の進行具合や、人の状態を把握して
幾多在る様々な漢方薬の中から、その状態に合った薬や経穴を使うわけです。


つまり、漢方医学の基本中の基本は
同じ病気の時でも、違う薬や経穴が良い場合もあるし
違う病気なのに、同じ薬や経穴の方が良い場合もある。

これを、『同病異治、異病同治』と言うわけですね♪

いきなりシリーズが始まりましたが
当店が何だかんだ言われているけど
結局原因は生活習慣病じゃないの?
と思う病気をピックアップして紹介していきます。
まず最初の生活習慣病は、糖尿病です。

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糖尿病とは何か?
皆様ご存知かもしれませんが一応説明しますと
血液の中の糖分の量が多くなる病気です。
で、その診断のために最近用いられるのが
HbA1C(ヘモグロビンA1C)という数値ですね。
この数値が6.5を超えると糖尿病です。

よく、糖尿病は1型とか2型とか言われますが
1型は自己免疫系によるもの、2型が、遺伝的なものとされていて
現在最も増えているのが、この2型糖尿病。

ただ、遺伝的じゃ仕方ないと思う方も多いでしょうが
ご安心ください。
2型糖尿病の特徴は
生活習慣の改善で何とかなっちゃう
というお墨付きが出ています。

今回お話しするのは、そんな2型糖尿病のことです。

糖尿病で一番怖いのは合併症。
中でも腎不全や心血管疾患
失明や下肢切断などになり易くなるというのが特徴なのですが
そんな糖尿病も発症を遅らせたり、治ったりすることは
ちゃんと分かっていますので
糖尿病予備軍(HbA1C5.7~6.4)の方々も
糖尿病になった方々も
2型の方々であれば、諦めず
根気よく生活習慣を見直し
お薬もちゃんと服用すれば
治る可能性があるということです。

そんな糖尿病ですが
今から2000年以上前に、中国の古典にも登場し
その症状の進行具合によって
消渇・消痺・消などの病名で登場しており
東洋医学でもポピュラーな疾患で
当然、2000年という長い年月をかけて
数多くの医家達が研究し
病状変化に応じた実績のある
漢方薬や経穴を数多く書き残してきております。

当店の長年の実績においても
全員が治るというわけでは御座いませんが
HbA1Cが下がった患者さんは数多く存在します。

当然、糖尿病予備軍の方々が
予防的に服用していたり
家系に糖尿病の患者さんが居るからという理由で
飲まれている患者さんもいらっしゃいます。

生活習慣を見直し、病院でもお薬をもらっているけど
なかなか数値が下がらない。
糖尿病予備軍と言われて、生活習慣を見直しているけど
少しでも早く良くなりたい。

そんな方は、是非とも漢方薬や鍼灸をお試しください♪

参考文献:ハリソン内科学 第四版

夏休みも真っ只中。
私も毎月毎月病気のことばかりを書くのも疲れますので
たまには手記的な物を書かせていただきます。

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私は漢方薬局の三代目として生まれ
物心ついた頃から、漢方薬の独特な臭いと難しい言葉に囲まれながら育ちました。

店にくる患者さんたちは、色々な患者さんが居て
みんな病院では治らなかった患者さんばかりで
それでもみんな次々と良くなっていき
たまに辛そうな人も居たけど、みんな笑顔になっていくのを見て育ちました。

私が小さな頃から現在まで病院に罹ったのは
右親指脱臼(何故か全身麻酔された)
左橈骨骨折(整形外科じゃなくて外科で治した)
下顎骨折(手術で骨折部以外を折られて慰謝料発生)だけ。
それ以外は、全て漢方薬と鍼灸で治してきました。

気管支喘息、風邪、インフルエンザ
骨折後のリハビリ、神経痛、顔面神経麻痺等々・・・
なんでも漢方薬と鍼灸の世話になり
その大半は結構すぐに治ってきた記憶しかありません。
風邪やインフルエンザなんて、大抵は1日で治っていました。
学校を2日休んだりしたことはあるけど
単に学校に行きたくなかったから、しんどいフリをしただけということばかり。
風邪やインフルエンザになった翌日には
必ず熱は無かったし、実際にはしんどくも無かった。
一人暮らしをするようになっても、それは変わらなかったし

『とりあえず何か病気になっても、漢方あるし健康面は大丈夫』。

それが当たり前でした。

でも、一人暮らしをするようになり、社会に出て色々な人と出会うようになると
みんな病院に行って
いつまで経っても治らない人達ばかりだという事に気づきました。
風邪で1週間も苦しむなんて
私にとっては意味不明だったわけです。

20歳の頃、友人達が家に泊まりに来て遊んでいると
急にそのうちの一人が、『腹が痛い』と言い出しました。
病院も開いてない深夜。
私は自宅に常備していた漢方薬を取り出し
『騙されたと思って飲んでみ』と言って飲ませました。
30分も経たない間に彼の腹痛は治りました。
私にとっては当たり前の風景でしたが
彼にとっては青天の霹靂だったのでしょう。

『コレはなに?!こんなに効いた薬は初めて飲んだ!』と。

私は『どうだ?!漢方薬はスゲェだろ!』

と、得意満面に答えたのを覚えています。

漢方薬や鍼灸按摩指圧は
江戸時代末期までは、日本の医療と言えばこれだったのです。
現代医療が西洋医学主体となったのは
別にそれまでの医療が効かないからそうなったわけではなく
明治時代の富国強兵政策で
全ての物を強制的に西洋式にされてしまっただけです。
だから、漢方薬や鍼灸按摩指圧は
今の医学に負けないポテンシャルがあると私は思っています。

そんな漢方鍼灸の良さを
少しでも皆様に感じて頂けるよう日々努力致しております。


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