• お問い合せ
  • サイトマップ
  • 個人情報保護
  • 交通アクセス
  • 漢方薬 漢方薬局 薬店のことなら きぐすり.com
  • ホームへ
  • 店舗紹介
  • 相談方法
  • よくあるご質問

[ カテゴリー » Topics ]

臨床1題 不眠症と鬱病の命門堂漢方薬局の考え方 
《主訴》◆不眠症(眠剤(アモバン)を服用しても3時間しか眠れず、
       レンドルミンを服用することあり
      ◆歩行時の下肢のしびれ(足痿) 夕方になると鉛をつけて
      いるように下肢が重く力が入らず
《既往病》糖尿病 高脂血症 副腎腫瘍(良性)
《愁訴》口渇があるも水分はあまりとらず口の粘り、便が細くすっきり
     でず、時に腹満 心煩上気下肢は冷える寝汗(頭・肩)に
     びっしょりと汗をかく、頭からもやもやして頭暈することあり
  一人暮らしで夜になると孤独と不安感に襲われる
◎●●病院  ノスカール キネダック メバロチン ガストローム ザンタック
◎●●クリニック  コンスタン レボトミン
それぞれ服用して血糖値は新薬でコントロールされている

【望面】上気のぼせ眼光不安で話し手に目をむけず、胆虚的でオドオドした感
【舌】紫>絳舌やや黄乾苔満布で不厚
【腹】心下満  
【脈】右沈短(動)数  左沈短(渋)細数
左短数で心煩心痛 渋細数で心損虚火 右短数渋で痰気食積で腹満あり 短動で驚悸・拘攣を生じやすい

◆短脈について
【脈決彙弁】「短脈渋小、首尾倶府、中間突起、不能満部」「短之為象、両頭沈下、而中間独浮也」
「短主不及、為気虚証、短在左関、肝気有傷、?短在右関、膈間為缺」
短脉は短無力は気虚で短で有力は気壅で気壅は宿食が消えず多くは痰飲、食積阻滞して脈道の伸びが悪くなる。患者は糖尿病、高脂血症を伴い黄乾苔があり、痰食は化燥して脾絡が枯燥してさらには相克の肝木が養えず胆気不足となっているようである。
胆気不足は不安感・不眠が主ですが、疲れやすい・口乾・口苦・眩暈・動悸・胃のもたれ、腹脹などあり、また「胆は決断を下す」で筋肉の支持する上で重要で、胆虚から俗に言う肝(胆)を冷やすことにより「腰が抜ける」「足腰に力が入らず」と言うことになる。
腹症では特記事項はなく、糖尿病の既往病はありますが、さほど強度の腎虚腰痛ではなく補腎を中心ほどの人ではないようだ。
脈数で胆虚不足兼虚火 (胆経原穴の丘墟圧痛)から足痿で上気心悸して下肢の筋膜への血の還流が悪く、所謂頭寒足熱ができず、不安・不眠・足痿厥冷と連関していると思われます。
弁証 胆気不足兼虚火 脾腎虚による足痿

臨床2題 不眠と鬱証の命門堂漢方薬局の考え方
<主訴>13歳から不眠で導眠剤を服用。現在まで服用が続いている昨年2月頃より 鬱状態がひどくなる。身体がだるくてしんどい。生理が遅れることあり。朝が起きれず学校は休みがちになる。肩凝りから頭痛でイブ鎮痛剤を服用。 帯下が多い上気のぼせ
アモキサン ノリトテン リーゼ デパス セジール
<舌>胖 舌先赤(心火) 淡紫あり
<腹>胸脇苦満 心下痞硬 水飲あり 臍周囲の気結 少腹抵抗あり
<脈>右沈軟 左沈細
舌先赤で心火が降りれない状況で鬱熱があるも脈沈で神経薬の飲みすぎで心腎交通の開達ができず、脈沈で閉証てきになりこれは薬による脈に変化していると思われます。生理が遅れているのも心腎不交で、さらに胸脇苦満で心下痞硬があり、肝鬱気滞による隔膜での升降不利があり、 沈軟で虚で脾虚水飲 左関沈細は肝鬱気痛も考えます。

命門堂漢方薬局の不眠鬱証の考え
「思いすぎれば脾を病む」気鬱が気結をつくり、臍中心の脾気が気結を生じること上下内外の気機疏通の不利が久しいところから、心神の不寧、肝血不足からの生理閉経など、広がってきていると考えます。治療の出発はど真ん中の脾胃から立て直すことから始める。本人に神経薬の離脱努力と目標を作りながら、二人三脚で一年以上はかかったが、現在すべての神経薬は廃薬するにいたる。生理は毎月あるようになり、勉強意欲が出てきている。このケースは何よりも本人の神経薬の服用に対する意識変化がキーワードで、本人が安易に神経薬を飲んでいたと語ることができることになったことである。本人の努力なしでは漢方オンリーでは難しい ことを痛感した。

脳梗塞後の頭痛の命門堂漢方薬局の考え方

《主訴》脳梗塞後の頭痛と頸椎ヘルニヤあり  糖尿病(軽度)  頭痛は天気などに連動して血管痛上半身同じ姿勢を続けていると肩上部・上肢の重だるい束縛感で腕を取り外した いぐらいになる

◆一昨年脳梗塞で二度発症も軽度にすんでいる

【腹】左胸脇苦満  左胸肋下が腫れている 左右少腹硬満中脘痺塞
【舌】暗紅舌膩苔 舌下静脈強度鬱血 暗色血包多数
【脈】右弦硬渋長  左弦渋 左右とも寸盛尺虚


命門堂漢方薬局の脳梗塞後の頭痛の考え方

→寸盛尺虚で上実下虚に弦長(大)で厥陰相火有余 で相火上炎しやすく、渋硬で気滞瘀血強く弦硬大で絡脈拘急を生じやすく、脳充血で渋硬で経脈の柔軟性がなく、相火有余で激情すると再度脳梗塞を起こす状況で、本人にその旨を話し「心穏やかにすること」をお話ししたところ、過去二回の脳梗塞も激情に触れた後だっただけに納得される。

頸椎ヘルニヤもそれに類するものと思われる。後頸部が褐色鬱血点が多数あり、厥陰相火有余がここに留滞して脳への昇降を悪くして、また相火有余による軟骨周囲の筋膜緊張から、形状維持に負荷させている。まずは絡脈絀急した状況に熄風通絡と養陰通絡を兼ね合わせ、頸部の鬱血を取り、上肢への血流還流を良くするを考える。

腎臓結石と痛風

命門堂漢方薬局 神戸店 (兵庫県神戸市東灘区)

腎臓結石 兼 痛風 の 命門堂漢方薬局の考え方

<主訴>腎臓結石

   1か月前腰の張りと鈍痛で腎臓結石による鈍痛とわかる。
   現在重い感で 結石は多数あり。現在のところは爆破せずに見守る予定。
   キランガー錠(ユリノーム)の尿酸排泄促進で現在尿酸値は正常を保つ。
   ○○大学病院の泌尿器科では芍薬甘草エキスと水分を多く取る指示。

<舌>淡紫 苔砂状 舌裏静脈怒張

<腹>左右大巨圧痛 任脈上の石門穴の圧痛

<脈>右やや沈やや弦で有力 左関尺やや沈滑有力


沈滑で痰食裏熱 滑大で邪熱 左関滑肝熱頭暈 左尺滑で淋渋尿赤
右滑で脾熱宿食不化 右弦滑で痰飲

沈大で裏熱腎病 右尺大で小便赤 左尺大で腎痺

尿酸性腎臓で結晶沈積して腎間質の炎症からの腎線維化 変性。腎小管萎縮を考えていきます。漢方的には宿食痰熱化燥陰分挟瘀で漢方では滋陰降火 通淋排石で腎の虚熱を除きながら、滑石や海金砂の胞子や車前子で利水排石を行います。

◆糖尿病性腎症    尿蛋白(+++)BUN43クレアチニン1.8 赤血球↓ヘモグロビン↓

《症状》頻尿(昼夜問わず2時間おき)
手のしびれはあるも軽減してきている
口渇なし冬は四肢冷えて夏はほてる 階段昇降の下重食欲あり 便は2回/日

【舌】腐米造苔で苔裂で苔がやや乾燥深裂で脾陰を傷られ脾気不足で清濁不分離
→(気陰虚に虚熱と穢濁の湿を挟む)

【望面】萎黄(脾虚)口唇周囲の萎縮皺(脾腎虚)

【腹】心下満腹満臍下軟弱

【脈】沈伏細短数尺弱


<命門堂 漢方薬局 の考え方>
脾気不足で清濁不分離で病は久しいため、陰津不足(裂紋)はあるも、苔米造で濁飲が経絡を阻塞させているため、脈は短数となり、階段昇降で下肢重で心に負担が強くなっています。

濁飲停留は腹診から心下満・上腹満からやや邪実の性質へ移行しつつあって、滋陰しながら陰を傷めず化湿利水する必要がある。

治方 健脾益腎 化湿和中 の漢方薬で対応
黄耆人参を君薬で中心に脾気の気の厚みをつくり、鶏内金サフランで脾絡瘀滞の化食化瘀を助ける。
少量の六味丸で腎の三補三瀉で養陰化湿する。それでも抜けにくい濁飲浮垢は 真水を抜かない程度に猪苓を短気にまたは霊芝を長期に用いる。

命門堂 漢方薬局の タバコの考え方
タバコは 当然火をつけて吸うものであるので、火気の性質をもつ・私も実はタバコをやめて15年はなるだろうか?やめた原因は医療する立場という高尚な考えでなく、立て続けに吸うと、手の掌がチリチリして熱くなるという自覚が出てきたからだ。学生時代はなかったが、手の熱感で水で冷やしてやらないと火照ってしかたがなかったからだ。ありがたいことに、漢方医学と鍼灸医学を学んでいたので、その意味するところはすぐ理解できたので、タバコをやめる決意をした。膠原病患者で 手掌に触れて熱い人や血絡が赤く浮き出た患者をよくみる。また不眠症の人にも多い。それらは 背部の肩甲骨棘の胸椎Th5~6の神道穴などに強い圧痛をみる。
患者は多くは肩凝り~首凝りの自覚である。

タバコは 温で燥で↑ ベクトル性は上である.

よって陰虚化燥 陰虚化熱(普段から咽が渇く体質、熱がる体質)は良くないので気をつけなければならない。当然、ニコチン、タール以外の有害物質が10種類以上あるそうである。 小さい頃、自分の父親のタバコを買いにいかされたのを覚えている。今から45年前だろうか。しんせい 20本入り 30円でした。

男 57歳
《主訴》ベーチェット病
(平成○○年より右目の異物感で受診 検査一年後にベーチェット病と認定される
○○医大で膠原病科と眼科 シクロポリスン(免疫抑制剤)を服用中も視力低下が著しい ベーチェットの特徴の眼に炎症像が見られず視力が低下するので 原因素因がわからない状況で治療方法が固まっていない

右目視力低下が進みほとんど見えにくい 左目は視力補強して0.8~0.3

タバコ 一年前まで80本を30年近く吸っていた 現在20本
◆以前より頭痛(血管痛)あり 後頭部痛で鎮痛剤をよく服用していた

高血圧症(降圧剤服用中) 糖尿病(軽度) 高コレステロール症

《愁訴》口乾が強く水分摂取多い 口の粘り 口内炎ができやすい
手掌熱感あり リンパが腫れやすい 現在臀部に芯のある赤い湿疹ができる
右目白内障あり 後頚部重

【舌】紫やや深 舌裏静脈が黒く鬱血
【脈】右 渋やや搏 左関独浮 浮渋やや大
【面】赤銅で 耳後黯赤鬱血斑あり

舌紫も絳色が強く出ていないので 営血分に邪熱搏動した色合いでなく 紫で瘀血を中心にした色合である。
ただ温燥性質の煙草を一日80本吸っていたこと 脈が渋で陰虚化燥して左関浮渋やや大で陰虚伏熱して経から絡脈の血流調整(末梢血流を調整)する 肝が絡鬱で、左関脈が浮渋大からも絡脈疏通抵抗負荷がかかっていて 耳後の黯赤鬱血斑や強い頭痛もちからも肝竅の眼窩に網膜に負荷がかかっていると想像する。
舌色絳ではないので邪熱(伏邪)が営血と搏動熱盛した清営瀉火する膠病的様相をあまり感じられず。 現況は化瘀解毒する及び肝絡を通絡するを中心に考える。
さらに肝陰虚が本体にあり甘酸の属で風陽上升から竅絡阻塞の急動を生じないように 肝木の性の剛と主動主升を腎水で柔肝するため副方に六味丸で対応。主方は柔膈平肝。


Copyright© 命門堂漢方薬局. All Rights Reserved.