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お知らせです。

インターネットラジオ Voicy に出演いたしました。

作曲家の小松正文さんのコーナー「作曲家のひとり言」で、漢方薬と音楽にまつわる対談を行いました。
漢方薬の感性と音楽の感性がぶつかり合います。
どうぞご興味のある方はお聞きください。
登録しなくても期限なくお聴きいただけます。

第一話
【2021年10月10日 04:30配信済】

【対談】漢方薬剤師・鈴木寛彦さんと語る漢方薬と音楽。リンク – 作曲家・京都精華大学教授|小松正史

#Voicy


第二話
【2021年10月21日 05:30配信予定】

【対談】漢方薬剤師・鈴木寛彦さんと感覚の磨き方を話しました。リンク – 作曲家・京都精華大学教授|小松正史

#Voicy

 
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 母の介護をしていた疲れのためか、半年前より何もやる気がしなくなったといいます。食事はとりますが、ただ食べているという感じで食べたいという気持ちが出ず、夜も何度も目が覚めるといいます。病院の抗うつ剤を飲むのには抵抗があり、漢方のご相談に見えられました。性格は几帳面で真面目なタイプ。不安感や取り越し苦労が多く、ささいなことが気になるといいます。
 漢方薬の柴胡加竜骨牡蠣湯(煎じ薬)を調合。飲み始めて1か月後、少し気持ちが軽くなり、やる気が出てきたといいます。さらに1か月後、食欲もわくようになり、夜もよく眠れるといいます。そのまま柴胡加竜骨牡蠣湯を継続し、1年がたったころには、気持ちも明るくなり、元の状態に戻りました。

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(クコの花)


2年前より肩の痛み(四十肩)に悩まされているといいます。病院でブロック注射を何度かしたようですがなかなか改善されず、漢方のご相談に見えられました。痛みがあるのは右肩で、腕が上がらず、首筋も痛み、腕にしびれを感じる時もあるといいます。体質は、大食漢でお腹が張り、暑がりで、イライラしやすい性格です。
 漢方薬の大柴胡湯と桂枝加葛根湯を調合。飲み始めて1か月後、肩の痛みが少し和らいできたといいます。さらに1か月後、痛みが半減し、首筋の張りも減り、腕の可動域が広くなっているといいます。そのまま漢方薬を継続し、
1年がたったころには痛みは無くなりました。

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 7月のある日、ネットのニュースにコオロギせんべいが取り上げられていました。みなさんは昆虫食って聞いたことはありますか?豚や牛を育てるのには、エサや水が大量に必要です。さらに牛は、体内に4つの胃を持っていて、第1胃でメタンガスが発生してゲップとして出します。メタンガスは二酸化炭素よりも熱を吸収する効率が高い温室効果ガスです。一方昆虫は栄養価も高く、環境への負荷が少ないので、2013年にはFAO(国連食糧農業機関)が昆虫食を推奨する報告書を発表したそうです。コオロギせんべいの開発の発はフィンランドだったことなど、とても興味深い記事でした。
 その記事を読んだ次の日、肝経のツボを調べていて、「蠡(れい)溝(こう)(れいこう)」は虫に関係しているツボであることを思い出しました。蠡は木に穴をあける木喰い虫を指し、溝とは狭く小さな窪みのことです。場所は脛骨内側面上で、足背を上に反らしたときにできる小さな窪みにあります。内くるぶしの一番高いところから5寸なので、指4本幅+3本幅のところです。まるで虫がはうような感じの陰部の搔痒にも効果があると解釈されます。
かゆみに同じ高さの腎経の「築(ちく)賓(ひん)」を使うことはありましたが、今回陰部のかゆみには「蠡溝」がいいことを知り勉強になりました。かゆみがあるときに「築賓」に反応がなければ、陰部でなくても「蠡溝」を使ってみるとよさそうです。主治は赤白帯下、月経不順、遺尿、ヘルニア、下腿の萎縮・麻痺です。睾丸の腫脹・疝痛には「中極・関元・三陰交」を配穴するそうです。別名は「交(こう)儀(ぎ)」です。名前の由来が分からないのですが、肝経は生殖器の周囲をめぐりますし、字からも妊活中の方にもよさそうと連想させるツボです。不正子宮出血には2寸(指3本)上の「中(ちゅう)都(と)」が使われます。

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4~5年前より皮膚に湿疹ができ始め、病院で尋常性乾癬と診断されたといいます。ステロイド剤やビタミンDの軟膏を塗っていたようですがなかなか改善が見られず、漢方のご相談に見えられました。患部は赤く、皮がザラザラとして、魚の鱗のようになっています。部位は足や腕にひどく、お腹や背中にも出ています。漢方薬の荊芥連翹湯(煎じ薬)を調合。患部には紫雲膏を塗ってもらい、動物性食品(肉、脂、卵、牛乳など)を控えてもらうようにお伝えしました。服用して3か月が経ったころより、新しい湿疹はできなくなりました。そのまま漢方薬を継続してもらい、半年を過ぎたころよりきれいになり始め、その後徐々に良くなっていかれました。漢方薬を約2年間服用され、肌は元のきれいな状態に戻りました。


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