元旦は新しい年の始まりであり、新春の初日でもあります。
この日に最初に口にするのは、お屠蘇です。
・元旦,又は正月三ケ日に,
・衣装を正し,
・東方を拝み,
・年少者から順に
飲んで1年中の邪気をはらい,病を避け,
また長寿延命の願を託して飲む薬酒です。
一昨日夕方に、お客様から「屠蘇散、置いてます?」と問い合わせがあり、数年前は入荷していましたが、今は問い合わせもないので用意をしていませんでした。
お客様によると、「薬局もドラッグストアもなぜか置いていない、困った!」と。
だんだんお屠蘇の習慣が無くなって売れ残るから入荷も店頭陳列もしなくなって行っているのかもしれませんね。
じゃぁ、うちで作ればいいかと思い、調べに調べてみた所、レシピ発見。生薬も全て揃うという事で作りました。
で、昨日製作し、本日パッケージを作ってみました。
一般的に平均して200~250円くらいで販売されているそうですが、おそらく製造は11月後半の可能性があり、一カ月も経つと精油成分が揮発してしまい、気味をキープできません。
当店は作りたて、かつ、原材料の生薬は上位クラスのものばかりで作っているので、お店で300円(税別)とさせて頂いております。
ぜひ一度、伝統的な日本のお正月の習慣をお試しください(^^)/
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中国三国時代の名医華佗(カダ)が作ったといわれ,
中国では6世紀以前から元旦に飲む風習があったそうです。
日本では,嵯峨天皇の時代に初めて宮中で屠蘇の行事が行われた。
当時は三角形の袋に入れ,桃あるいは柳の枝につけて,水面から一尺の高さにつるし,地中から上がる青陽の気を浸みこませ,元日の朝,酒に浸した。
これを「薬子」(クスコ)と呼ばれる童女が毒味をした後,天皇に献じたと伝えられる。
江戸時代になると幕府,民間でも屠蘇を飲むようになった。
年少者から飲む風習は,礼記という書に
「君の薬を飲むは臣先ずなむ.親の薬を飲むは子先ずなむ」
とあるように,中国の長幼の順に従ったものです。
屠蘇は屠蘇散という処方を冷酒に浸したもので,屠蘇散には昔は有毒で知られるトリカブトの根(烏頭ウズ)も配合されていましたが、
最近では、
朮(オケラの根),山椒(サンショウの果実),
桂皮(ニッケイ類の樹皮), 浜防風(ハマボウフウの根),
桔梗根(キキョウの根),丁子(チョウジの蕾)などが配合
されており,これらはいずれも健胃駆風(胃腸薬と風邪薬)などの作用をもった生薬です。
また、気剤であり、もともと肺、特に、呼吸器系に作用する薬で、冬になる
と老人は肺に負担がかかる。その予防のための薬という考え方もあります。
今日の使用法は、大晦日に、白糖またはミリンを加えた清酒1合(180ml)
に屠蘇一袋を浸し、元旦に、雑煮を祝う前に、さきにお話しましたように
年少者から順に、一年の健康と幸福を祈念して飲みます。
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甘口がお好みの場合は砂糖または本みりんを多めに、辛口が良いなという方は本みりん、砂糖は少な目でおつくり下さい。
まだやったことないなーという方も、一度お試しください。
とてもいい香りですよー。
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更新日: 2019/12/26 |