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漢方 よくある質問(Q&A)
ご質問に対するご回答
胃腸の不調を感じています。漢方薬は効きますか?
最近は胃酸の分泌を抑える合成薬品のおかげでずいぶん胃腸症状を訴える人が減りましたが、合成薬品の合わない人や服用したくない人、副作用のある人、あるいは効果がない人もまだまだいます。
そんな人には漢方はうってつけの選択だと思います。
また、胃カメラを飲んでもさほど悪くないのに自覚症状があるという人や老化によるという人などには胃腸の動きを整える漢方や、お腹を温める漢方をお出しすることで効果が上がる例がたくさんあります。
新薬の制酸剤や消化剤、鎮痛剤を使うより、漢方薬のほうが、はるかに安全で安心して利用できるのではないでしょうか。
消化器は常に食べ物と関係し、通過すること必須です。
よって、本来頑強で、自然治癒しやすい臓器ですし、症状も早く出やすく、早期に対応、治療ができるものです。
漢方薬は病名別でも 使いますが、症状別に分けて使った方がよく効きます。
例えば、大きく分けて下記のように分けて使う方法です。
□ 食べ過ぎ、特に冷たいもので、胃痛(特に空腹時)・胸やけの症状によく効く
安中散があります。
□ ストレスによる胃の症状には、理気剤の四逆散、柴胡桂枝湯がよく効きます。
□ 胃の症状だけでなく、腸の症状(腹張・下痢。便秘など)がともなう場合は
また違う漢方薬になります。
いろいろな多種類の漢方薬を揃えている漢方薬局で自分の症状、状態(場合によったら検査結果)を相談して、薬を決めて飲めば、良く効きます。
はい。とてもよく効きます。
漢方では、体質の改善を通して、体調の回復を図ることを主眼にしています。
胃腸に不調を感じるときは、体調が乱れているサインです。
そのサインを見逃すことなく、体質を改善すれば、胃腸の不調も楽になります。
胃の不調において、今増えているのは、逆流性食道炎です。
消化のための胃酸が、食道にまで、逆流することによって、食道にただれや炎症を起こす病気です。
逆流性食道炎は、自律神経の乱れと関係が深く、このような病気の根本的な治療には、漢方薬が向いています。
腸の病気において、今増えているのは、過敏性大腸炎や潰瘍性大腸炎です。
どちらも、大腸粘膜に、重層的に、炎症と潰瘍を繰り返す病気です。
潰瘍性大腸炎は、大腸の免疫系の乱れと関係が深く、一筋縄ではいかない病気ですが、症状の改善には、漢方薬も役立っています。
胃腸の不調で、お悩みの時は、お気軽にご相談くださいませ。