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グァバ
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フトモモ科の植物の常緑性木本バンジロウ(学名:Psidium guajava)
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アフリカ、東南アジア、インドなどの熱滞および亜熱帯地域に広く分布している。樹高20mほどに成長し、ザクロに似た洋ナシ型の果実をつけることから、日本では、バンザクロとかバンザウロなどとも呼ばれる。
健康食品などに配合される際には、グァバと称されて、日本での一般名となっている。
古代ペルーの遺跡からグァバの種子が発見され、果実は数千年以前から食用にされていたと考えられている。南米では、葉や樹皮を下痢止めや整腸、通経およびめまいの治療によいと伝承されている。
インドでは、果実が食用とされるほか、痛風によいとされている。樹皮や根皮、未熟果実が収斂薬として下痢に使用される。葉は子供の脱肛、壊血症、潰瘍に用いられるほか、うがい薬としてもよいことが伝えられている。
インドネシアのジャムウ医学では、根や樹皮、葉を赤痢の治療や駆虫薬として用いている。中国伝統医学では、未成熟な幼果(番石榴乾)が下痢止めに、樹皮や根皮(番石榴皮)が疥瘡に外用し、歯痛にも用いる。葉(番石榴葉)は止瀉薬(シシャヤク)とするほか、皮膚湿疹やあせもに外用する。
しかし、各国の伝統医学においては、グァバが糖尿病や肥満などに関連した薬効はほとんど伝承されておらず、インドで果実から浸み出た水が糖尿病ののどの乾きによいと言われているにすぎない。
グァバ葉部の含有成分としては、トリテルペンやトリテルペンエステルおよびポリフェノールに分類されているフラボノイド配糖体が多数報告されているほか、ステロイド配糖体やカロテノイド類などが知られている。また、果実や幹からもポリフェノール類が報告されている。
薬理作用としては、アロキサン糖尿病ラットでの血糖低下作用のほかに、マウスでの鎮痛作用やラットでの鎮咳作用、抗菌作用が報告されている。
グァバの変異種と言われているシジュウムは、明確に基源植物種が同定されていないが、抗アレルギー作用が明らかにされている。
最近グァバ葉の熱水抽出エキスに糖負荷マウスでの血糖上昇を有意に抑制することが明らかにされている。また、中高年で肥満気味の人(年齢40歳以上、BMI22以上)にグァバ葉を飲用させたところ、有意な血糖値の低下が認められるなどの臨床試験が行われている。
図 グァバ葉のポリフェノ-ル類 |
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これらの知見などから、グァバ葉ポリフェノールが特定保健用食品として認可され、血糖値が気になり始めた方の食品として販売されている。 |
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