健康トピックス 「福田漢方の思い・考え」

ありがたい話。

☆ 医学部での東洋医学教育浸透のおかげか、頭から東洋医学を拒否する医師が少なくなった。
  そのおかげで、東洋医学が専門でない医師が、
「東洋医学を試したい」と患者さんが言っても、OKとなり、
   病院の治療と併用しやすくなり、効果も上がって、結局、患者さんの利益になっている。
  これはありがたい。

☆ 医師も「違った見方」を知りたい様子も伺え、
患者さんに「漢方の先生はどう言ってる?」と尋ねたり、
  「こちらでは、この治療が限界なので、東洋医学を試しもらっていいいですよ
と勧めてくれたりするのはありがたい。
   病院でうまくいかなくて、こちらでうまくいくケースも相当あるので、
結局、患者さんの利益になっている。

☆ 患者さんが、保険が使えるところや、別の評判のいいところや病院にかかっても、
結構な確率で、また戻ってきてくれて
  「やっぱりこちらがいいです」と言ってくれるのが、ありがたい。
その心に報いるように頑張ります。

最近の、ありがたい話でした。

 

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最近良く目にする処方・・・・・
こむらがえりに病院で漢方もらっています。」と言うから見たら、
ツムラ68番 芍薬甘草湯 ・・・これ、あちこちの病院で。。。

それでいいいのか?そう思います
こむらがえり=ツムラ68番 芍薬甘草湯
とりあえずこれで!の如くな処方はいかがなものかと。

こむらがえりは、様々な原因から来ますし、 
安易な処方は賛成しません。
冷えがあって血流が悪い場合は、冷えを取って血流を良くする処方を選択するべきですし
慢性的な下痢があるなら、それに対応する処方をというように工夫が必要です。

また、芍薬甘草湯は頓服的な処方なのに、
漫然と長期投与されている。…これも問題。
長期投与する場合は、それなりの理由とモニターが必要です。

一方で、ツムラには申し訳ないけど、
ツムラは効かない、福田漢方のでないと」という人もありました。
同名処方でも違うんです、モノが。。。。煎じるのとエキス顆粒でも違うし、エキス剤もいろいろ。

合成薬品に比べて、安易に処方されることに危惧を感じます。
やはり、専門のところで相談してほしいですね。

漢方専門の病院もありますが、
専門で、効かしたい!というところは 保険のきかない自由診療が多いと感じます。
保険では、品質や処方に限界があるのです。
そう思っている専門家が多いのではないでしょうか。
ついでに漢方も出してくれるところでなく、
専門のところ、モチはモチや。です。

   

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病気になって入院してお金使うよりも、
予防にお金を使いたい。


そう言って来られた方がいる。

何もなければ病院では薬も出ない。
当たり前。

でも、漢方は違う。
病気じゃなくても、
このままいけばダメ!というような
あらかじめ予見して
あるいは、
健康を維持するための処方がある。

それは、わずかな「ズレを」ヒントに組み立てる
その人の為だけの処方。


将来の病気よりも
まずは、今、予防のために
漢方始めませんか?

 

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民放「夢の扉」だったかな。

国立の研究所の先生のチームが
「大建中湯」「六君子湯」などの
効果の科学的裏付けができたという
番組が昨日ありました。

素晴らしい成果だと思います。
この情報に耳を傾ける医師も増え、
患者も「確かに効く」という証明に期待できる。

しかし、
間違ってもらったら困るのは
漢方って
病名対応ではないんですよ。


病名で投薬すると
効果は100人中何人になるかは疑問。

お酒の強い人弱い人がいるように
「この人には、この処方がGOOD!」
という、いわば「お見合い」みたいなものです。

なので、単純に「むくみ」に「五苓散」というわけにはいかない。

もう少し、進化して遺伝子レベルで
この人にはこの処方というのが導けたらスゴイですが
今のところ、いわゆる「四診」を駆使して処方決定するしかないですね。

だからこそ、ベテランの経験豊富な臨床家が必要なんです。


     

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薬さえ飲んでおけばそれで良い。
そう思っている人は多いのでは?

でも、薬はあくまでも体にとって異物です。
特に、化学薬品はそうです。

体を維持し健康を保つには、
自然と向き合う事が大事。

自分に嘘をつかず、自分の感覚を大事にし、
それでいて、節制をする。

食事、仕事、睡眠、人間関係、衣服・・・・・

主治医は自分自身です。」
亡き師は、よく患者さんにそう言っていた。
その通りだと思う。
薬だけ飲んで、
一方で悪いことしていたら何にもならない。


漢方も、攻める漢方、守る漢方がある。
風邪のような急性症状には
攻める漢方が必要な事もあるが、

基本は医食同源の延長の漢方薬の位置づけで
守る漢方をベースに服用してもらって、
平素の健康維持に役立ててもらっている。

自分を取り戻し、自分とどう向き合うか
相談しながら、自分のあり方に気付いてもらう事が
治療の大きな柱。


だから、相談に時間もかかるし
治療もコンスタントに来てもらって
「自己治療」がうまくできているかどうか
何が反省点か
その辺を二人三脚で行かねばなりません。
いっしょに歩みましょう。

 

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