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健康トピックス

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目標

長全堂薬局 (山口県萩市)

毎月萩を離れて鍼灸の出張治療に行っていますが、そこの患者さんで90歳を超えている方があります。
そこの治療室は3階にあり歩いて上がらないといけないのですが、その方はお一人で普通に上がってこられます。
お話しされる内容も我々となんら変わることなく普通に会話できます。
流石にお身体は年齢に相応しい状態ですが、特にどこかに痛みや痺れ麻痺があるわけではありません。
鍼と灸とマッサージを気持ちよさそうに受けていらっしゃいます。
先日も所用があり片道2時間かかるところまで自らの意志で進んで出かけられたとのこと、もちろん他の人の運転ですが。
明るく飄々とした感じの方で、毎月お会いする度に「こんな風に年をとれるといいなぁ」と思わせるおじいちゃんです。

先日年配の男性が来店、紫雲膏を指名購入されました。
 長全堂で紫雲膏を購入されるのはほとんどが女性で、美容・肌の保湿が目的です。男性が指名購入されるのはとても珍しいことなのです。お見受けするに乾燥肌でもないようなのでちょっとだけ不思議に思い理由をお伺いしてみました。紫雲膏はお嬢さんから何かのプレゼントとしてもらったことがあり、効能に”日焼け”とあり試したところ調子がよいから購入のため来店されたとのこと。

「ん?この寒い冬に”日焼け”?」またまた”?”

 さらによくお伺いしてみると船に乗る仕事に従事、一度船出すると長期に亘る(内航船:日本国内で各地に物資を運ぶ貨物船)そうです。普段紫雲膏を薄く延ばして塗っておられるとか。
 日焼け対策として使用されているのなら是非1日2回朝と夕に塗ると、日焼けだけでなく潮風による肌荒れにも良いとアドバイスして会計終了。
 そうなんです、紫雲膏には保湿効果があり美肌的によく使われますが、日焼け・しもやけ・やけど・肌荒れ・かかとのカサカサなどにも効果的なので、常備薬としてご家族に喜んでいただける軟膏なのだと再認識した次第。

葛根湯

長全堂薬局 (山口県萩市)

 自分の話で恐縮です。私は右の首から肩にかけて非常に筋肉が硬くなっています。肩こりと簡単に書けば良いのですが、肩こりは感じないのです。従って睡眠不足や疲れが溜まったりすると”頭痛”や”耳鳴り””気分の落ち込み”といった症状が出ます。これらの症状が出てきたときは心身の疲れのい表現なので、兎に角身体を休める(具体的には寝る)ように心がけています。
 しかし時に身体を休めても上記症状が改善しないことがあります。ここ二三日頭痛が酷く頭皮をひっきりなしに針(押しピンのような)で突っつかれるような痛みがあり困っていました。疲れもありますが、寒さが強く影響しているようです。
 こんな時には葛根湯をベースにして処方を組み立てます。今回は葛根湯と気血の出入りを促す処方を半量ずつにし、1日に3回服用しました。服用直後から頭痛の起きる回数が減り2日ほどでほぼ頭痛はしなくなりました。ただ耳鳴り(これは外傷性で約20年間絶えることなく続いています)はまだ普段よりも強く感じます。見通しとしてあと数日で耳鳴りも普段のレベルに戻るように感じます。
 
 漢方薬は永く服用しないと効果が出ない! とよく言われますが、このように即効性のある使い方もありますよ。 というお話です。

近所に買い物(薬局に必要なものですよ、決してお菓子やおやつではありませんので)に行った時のこと。そこの御主人はお腹を壊しやすいので不調の時には漢方薬をご用意し、普段継続して漢方薬を服用されていません、ご主人が仰るにはいつもご主人にご用意する漢方薬を服用していると非常に快便で気持が良いのだが普段から飲んでいた方が良いのか否かということ。
商売上手な薬剤師だとすかさず
「それは毎日漢方薬を服用すべきだ」
というのでしょうが、小心者の悲しさ
「いや、腹不調の時だけ服用すればよいですよ!」
と言ってしまいました。薬局に帰って暫くして思い返すと
”やっぱり続けて服用すべき!”と言うべきだったか、”いやいやあの対応で良かったんだ!!”と納得しようか、思いはちりじりです。
商売は上手くないようです。

癌の相談

長全堂薬局 (山口県萩市)

癌のご親族の相談。
体調不良から病院を受診したところかなり進行した癌と診断される。転移など詳しいことはまだ良く判らないとのことですが、今は腹水が酷く食欲もなくしんどくて日常生活もままならぬとのこと。
こういった時はまず辛い症状を緩和することを最優先に考えます。
”食欲不振””腹水”のキーワードから先ず連想される漢方薬があります。漢方では腹水が溜まるのは脾胃の働き低下の結果と考える場合があります。構成生薬は9種類あり特に抗がん作用に優れる生薬が配合されているわけではありません。
服用して最初に感じられたのは、お腹が楽になり食欲が出てきたことだそうです。腹水も少しずつではあるものの減っているとのことです。
こういった時単純に漢方薬処方を服用させるのではなく当該処方をより効果的に作用するような生薬を併用することです。それも最初の数回の服用が大事です。