長全堂で漢方薬を長く服用していただいている方のご主人の事。
ご本人は癌(部位は個人の特定に繋がるので伏せますが)で自宅療養中です。
既に余命宣告されたものの、それからそれ以上に生存、趣味の家庭菜園に精を出す毎日。
ところが6月になって突然両下肢が浮腫みだし、甲の高さはほぼ倍にまでなったそうです。
癌の自宅療養ですから普段から相当数の服薬をしているため、これ以上薬を服用することには強い抵抗がある方です。
でも流石に足の浮腫みはかなり辛いようで、漢方薬の服用を希望された次第です。
医師にこのことを相談すると先ず利尿剤(例えばラシックスなど)が処方されるのが通例です。
漢方でも「五苓散」がファーストチョイスとして挙げられるところです。
しかしこの方長患いであるため体力もかなり低下していることは想像に難くないところです。
こんな時に利尿剤や五苓散を使用すると腎に負担をかけてしまい、結果的に体力低下を招いてしまうことになります。
癌などで長期に亘り徐々に体力低下をきたした場合の浮腫みは直接腎に働きかけ利水しないで
・腎の働きを補う
・腎のエネルギー源の脾胃の働きを補う
ことを中心に生薬を組み立てられた処方を用います。
この癌の方も当該処方を服用していただいて5日で浮腫みがすっかりとれ、紹介した私が驚いたほどです。
当然自宅療養されいるご本人、奥様にも大変喜ばれたのは言うまでもありません。
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夜尿症という症状があります。
就寝時に無意識の状態で排尿してしまうことです。「オネショ」とも言います。 たいていは加齢とともに改善しまうので、あまり心配する必要はないものです。 しかし当人にとっては大問題です。 小学生にまでなって”オネショ”をするなんて! 友達に知られたらどうしよう! お母さんにまた叱られる! 格好悪い!! 今度修学旅行があるけどどうしたら良いんだろう?一晩寝ずに過ごしたら失敗しないで済むんだけどなぁ! こんな事を気にしながら毎日を過ごす、その事のほうが健康に悪いので早めに対処すべきです。 夜尿症、就寝時に無意識下で排尿する場合次のような原因が考えられます。 ・体力が無く、あまりの疲労で眼が覚めない。 ・昼間緊張し過ぎるあまり就寝時の脱力が強く排尿に気がつかない。 ・漢方で言う「腎・膀胱」の発達が遅れ、上手く排尿をコントロールできない。 ・そのほか 長全堂では体力が無ければ漢方薬で基礎体力を補うように 昼間の緊張が強すぎれば昼夜の緊張のバランスをとり戻す漢方薬を 「腎・膀胱」の発達が遅れていれば腎を補う漢方薬を服用して対処します。 今回長全堂で夜尿症に対処したケースでは、「腎・膀胱」の発達の遅れが見られましたので 腎を補う処方を軸にして、”気””血””水”の出入りをスムーズにする処方を配合したものを服用してもらいました。 いつものように1週間分をご用意したのですが、服用開始以来一度も失敗しないでいるとのことでした。 通常夜尿症治療には時間がかかるもですが、意外に早く効果が出た例です。 |
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更新日: 2011/06/07 |
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我が長全堂の裏にある駐車場の片隅に今年もドクダミの白い花が咲きました。
便通を調えたり、お小水の出を良くしたり、胃腸の調子を調えたり、蓄膿症の鼻づまりを解消したり色々症状に痞える薬草です。 よく巷ではドクダミも漢方薬と勘違いされていらっしゃる方も多いようですが、実はドクダミは漢方薬ではありません。民間薬です。民間薬と漢方薬には厳然とした違いがあるのですが、ここでは詳細は省きます。 ![]() このドクダミは初夏、だいたい5月下旬から6月上旬にかけて咲くものです。 ドクダミとは植物名であって生薬としてのドクダミは「ジュウヤク」と名を変え、日本薬局方には花期の地上部を用いることが明記されています。丁度今の時期のドクダミの地上部(根は用いない)を採取して陰干ししたものが薬草「ジュウヤク」というわけです。 この時期(初夏)ドクダミに白い十字の花が咲き、そのうち蛍が飛び、地虫が”じー!”っと鳴き始めます。 気温が上昇してくると同時に湿気も上昇してきます。 この湿気は健康を害する物として人体に作用するとき”湿邪”と名前がつきます。 湿邪は肉体の色々な部分に不都合をきたします。筋肉に作用すると痛みや痺れ、腰だとギックリ腰、首だと寝違えなんてことになります。 胃腸、特に胃に作用すると”湿困脾(しつこんぴ)”といい、”食欲不振”身体の”だるさ””重さ””しんどさ”或いは”めまい””悪心”といった症状がでてきます。 当長全堂でも気温と湿度の上昇に伴いkの半月の間に湿困脾の症状を訴え来店相談される方が数人いらっしゃいました。普段から脾胃の働きが悪い人にとって、この季節湿度の上昇に敏感に反応してしまうのです。 湿困脾の対策には白朮の配合された処方を使用するのは当然で、健脾作用を持つ色々な処方を駆使します。 ひどいめまいの女性でしたが、1日分の茯苓飲で治まったのはつい昨日のことでした。 この湿困脾の状態を改善せず夏まで持ち越すと”夏バテ”に至ってしまうこともあります。 早めの対策をお勧めします。 |
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更新日: 2011/06/05 |
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40歳代の女性。
春先の花粉症にはずい分悩まされてきたとのことです。 花粉症の症状は定番のクシャミ・鼻水・鼻づまりなのですが、 問題なのは突然顔・眼が腫れてしまう症状なのです。 戸外にいるとき花粉が飛んでいるのが判るそうなのですが、 花粉の存在を感じてしまうと直に顔が腫れてきてしまうのだそうです。 顔が腫れると、まるでお岩さんのように瞼が眼に垂れ下がり、まるで別人になってしまい、人に会いたくないそうです。 これが短くて3日続くとか、当人とってみれば大問題です。春は大嫌いなのだそうです。 この方には解毒・清熱作用のある荊防敗毒散を中心にして症状を緩和する処方を服用してもらいました。 顔・眼が腫れる時は越婢加朮湯だけを集中して服用してしのいでもらいました。 もちろん毎日の食べ物には徹底的に注意してもらっています。 服用開始して一ヶ月を経過したころから花粉を感じても顔・眼が腫れなくなり、 漢方薬を服用することで花粉症をコントロールできる! と自信がついてきたそうです。 今も荊防敗毒散を継続して服用してもらっています。 症状が治まっているので分3の服用を分1にしての服用です。 きっと来年の花粉症の時期には今までとは違う春を迎えられことでしょう。 |
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更新日: 2011/05/30 |
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20歳代の女性、今までも皮膚の湿疹・痒みで漢方薬を服用されある程度症状をコントロールできていました。
ところが5月中旬、突然顔が腫れ部分的に丘状の湿疹ができ痒みも増し、大変に辛い! ということで来店されました。 お客様と直接対面することも多い仕事をされていらっしゃるので、顔の湿疹は辛く憂鬱だとか。 浮腫みにしても湿疹にしても炎症が起こっています。 とにかく急に発症した炎症を鎮める必要があります。 その際欠かせない処方は清熱剤となります。 代表的な処方としては黄蓮解毒湯があります。 しかし黄連解毒湯は普段服用している漢方薬に配合されています。 黄連解毒湯を単独で増量して使用するか、全く別の処方を考えるか、どちらか選択しなければなりません。 そこで思いついた処方がありました。使用する条件として ・浮腫、腫れ ・赤くなる ・痛い、痒い の3つが揃っている必要があります。 中に配合されている生薬に発汗作用を有する”麻黄”があり、場合によっては湿疹が悪化する可能性も考えられます。 しかし”石膏”という強い清熱剤、利水作用のある生薬を信じて3日分ご用意しまし。 ついでに皮膚科を受診してステロイドの配合されている軟膏も処方してもらうようお話しました。 店頭で1回分を服用して帰っていかれました。 3日後に来店されたのですが、顔面はすっかり浮腫がとれ、湿疹もきれいになっており、お客様も私も一安心した事例でした。 |
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更新日: 2011/05/26 |

























