夏は意外と冷えるものです。
そして夏は”こむら返り”を起こす方が結構いらっしゃいます。
大抵は元々腰や背中に歪みを抱えている方が、夜気の冷えによって足腰の筋肉ほんの少し縮み(ご本人さんは気が付かない)が生じ、その影響がふくらはぎの”こむら返り”として表現されるのです。
毎晩起こる”こむら返り”の漢方相談に悩む方はその原因を尋ねられ、
「何故こむら返りが起こるのですか?」
「色々な背景はあるとしても、夜間の冷えがきっかけとなって起こるのですよ」と私がお答えすると大抵の方は
「じゃあ温めれば良いのですか?」と仰います。
そうじゃあないんです。
確かに温める方法もありますが、それは鍼灸や按摩指圧マッサージの施術においてプロが行う方法であって素人の方が温めて”こむら返り”を治そうと思わない方が無難です。
こういった時必ず
「温めるのではなく、冷えないようにすること。自分の体温を保持することなんです。」とお話します。
これが大事なのです。
硬くなった、余計な緊張している筋肉を柔らかくする時の温度は自分の体温が最適なのです。
自分の体温を逃さないようにする事!
これが”こむら返り”治療・養生のポイントです。
またこの季節にこむら返りを起こす方の話を聞くと、寝るときは短パンにTシャツ、なんて方が多いのも事実です。
これではいけません。パジャマである必要はありませんが、素肌を外気に晒さない工夫がひつようです。
漢方薬を服用しないでもこの点を改善するだけけで”こむら返り”の予防になります。
その上で古典『傷寒論』にも「その脚を伸ぶ」と記載のある処方を服用すると良いのです。
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名人への道は険しいと思う毎日
長全堂薬局 (山口県萩市)
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60代の男性、元は船員さんです。20年前から皮膚の痒みで悩んでいたとか。
今年の冬、退職して船を降りられ悠々自適の生活のはずだったですが、痒い。 以前は痒みが出始めると次第に皮膚がゴワゴワに、赤くなって炎症が亢進ししばらくの間夜も寝られないほどの痒みに悩まされるとのこと。これが約一ヶ月ほど続き、そのうち炎症も治まり痒みもなくなっていたそうです。 ところが今年になり船を降りてからは痒みが出て以来治まることが無く、ずっと痒く夜も寝られない状態が3ヶ月近くも続き、皮膚科に行っても良くならず長全堂に来店された次第。 先ずお会いして感じたのは皮膚が黒いということでした。船乗りだったのでよく日焼けされたものと思っていました。皮膚の炎症の具合、痒み、などを考慮して清熱剤に白虎加人参湯を中心にして処方を組み立てたのですが、服用して直ぐに痒みが増すなどの副作用が発現! 直ちに服用を停止してもらいました。 次に黄蓮解毒湯を柱にして処方を考えましたが、是も良い結果が出ません。 そこでよく考えて日焼けと思っていた皮膚の色、実は日焼けではなく血虚の結果ではと考え補血と清熱を兼ねた処方をご用意したところ服用後直ぐに痒みが軽減するのを実感でき、調子が良いとのこと。 最初の相談で聞いた”船員”という言葉に惑わされ的確な判断できなかった訳です。 是が漢方の名人であれば思い込みに惑わされること無く最初から補血と清熱を兼ねた処方を思いついたはず。 まだまだ修行が足らんな!! |
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更新日: 2011/07/21 |
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今年の夏は昨年同様猛暑になりそうな気配がします。
6月中に突然猛暑になったり、暑い日が続くと”夏バテ”の症状を引き起こし易いものです。 倦怠感・疲労感・不眠・嗜眠・食欲不振・下痢、といった症状が代表てきなところでしょう。 また症状は一つだけでなく複数同時にでてきます。 夏バテは大抵の場合、 冷たい飲食物の取り過ぎ、 汗のかき過ぎ、 エアコンの不適切な使い方、 夜間暑さのためによる不眠、 が原因となっています。 夏バテを予防するためのポイントは胃腸の調子を崩さないことです。 胃腸の調子を維持することで夏バテはかなり防ぐことができます。 漢方には六君子湯、平胃散、安中散、補中益気湯、半夏瀉心湯など胃腸に効果的な処方がたくさんありますが、よく効く反面使い方にコツが必要で予防として誰でも簡単に飲めるわけではありません。 ところがたった3つの生薬から構成され、夏バテ予防に最適な処方もあります。 エキス散になっていて、毎日1包をお湯に溶いて飲んでおくと夏バテ予防の効果があります。 血圧の高めの方は注意しながら服用すべきですが、大抵の方の夏バテ予防の”お茶”として服用できます。 漢方にはこんな便利な処方もあるんですよ。 |
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更新日: 2011/07/20 |
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漢方薬での腰痛治療は鍼灸のそれと違って直ちに効果を実感しにくい場合があります。
漢方薬は直接足腰の筋肉に作用して痛みを去る処方から、腹筋や腰の筋肉の緊張のバランスをとることに重きをおく処方もあります。 後者の処方の場合特に効果を実感しにくいことがあります。 2週間ほど腰痛を緩和する漢方薬を服薬治療をされた50代男性、再び来店された際腰痛の具合を尋ねたところ、 「あまり変わりが無い」と返答されましたが、再度尋ねると 「そう言えば女房が 『最近腰が痛い!って言わなくなったわね!』と言っていました」とのこと。 第3者の観察はより客観的なこともよくあること!! この男性自覚的には腰痛が楽になった気がしないものの、奥様からすればかなり効果が出ていると考えて良いケースです。 ちなみに服用して2~3日で便通がとても快調になり、この点は大変喜ばれていました。 |
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更新日: 2011/07/02 |
認知症と肩の痛みと不眠
長全堂薬局 (山口県萩市)
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90歳代の女性、ご本人は認知症があって来店は不可能な状態で息子さんが代理で来店。
左肩が痛むとのこと。ご本人さんから直接お話が聞けないので本来なら投薬をお断りするところですが、 息子さんの親を想う心情に心打たれて漢方薬をご用意しました。 当初桂枝加朮附湯で様子をみていただくことに。 服薬開始してすぐに効果は出て、痛みを訴えなくなったとのことでした。 ご本人さんは高齢でかつ認知症ということで昼間はデイサービスに行っている。 次第に桂枝加朮附湯では痛みを抑えることができなくなり、夕方から夜にかけて痛みを訴えるようになってきた。 そのうち寝る前になると決まって痛みを訴えるようになりご家族が困っている、と息子さんから話がありました。 ところがデイサービスに行っているときは痛みはなく、機嫌よく施設で過ごしている。 認知症は色々な事象を認識し理解する能力が低下する病気です。 一方本能や感情の表現能力の低下は物事の認識・理解能力に比べてゆっくりと進行とします。 認知症のある時期は、ご本人の感じた事柄、想った事柄を上手く表現できずイライラし、それが肉体的表現になってしまうことがあります。 この90歳代の女性の場合、デイサービスから帰って暫くすると肩が”痛い!”と訴えるといいます。 更によく聞くと次第に不眠傾向(寝つきが悪い)になりつつあり、不眠の程度が強いと痛みの訴えもひどくなるとのこと。 この場合痛みのみに注視するのではなく、「痛み」=「感情・想いの発露」と考えて対処しました。 使用した漢方薬は”肝”の”爆発的な気の疏泄”を抑制する処方(最近ではアルツハイマー病に用いることも多いと聞きます)です。 結果肩の痛みよりも先に不眠傾向の改善がみられ、それにつれて肩の痛みも訴えなくなったと報告がありました。 今から3年ほど前のこと、以来息子さんも来店されなくなりこのブログに書き込むために思い出したがために、どうなったか心配しているところです。 |
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更新日: 2011/06/20 |
























