20歳代 男性
職場の人間関係で会社を辞め引きこもっていた。家庭でも暗く口数も少なかった。
1年近く漢方薬を飲んでいただくと次第に笑顔が出て口数が増え、遂に就職して楽しく働いている。家庭でも笑顔が出てよく母親に話しかけて来るらしい。お母さん曰く、あの頃は人を寄せ付けない表情をしていたけれど、今はなくなったそうで、これからはどんどん人に話しかけるような青年になってほしいと希望された。そこでお母さんに、「本来はどんな子供だったの?」と尋ねると、いまのように穏やかで恥ずかしがり屋ですと言われたので、「そりゃあ無理じゃあ」と答えた。漢方薬は性格を変えることはできない。苦痛でしおれた心を元に戻すことはできるが、変えることは無理。それを言うとおとなしいお母さんも納得していた。要はお母さんそっくりなのだから。