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「認知症」と「歯の健康」の関連性における根拠となっているのが、
山本教授が65歳以上の健康な高齢者4,425名を対象に行った研究です。
研究では、「きちんと物がかめる」と見なされている歯の本数=20本を基準と して、
残っている歯の本数と義歯使用の有無を調査。
その後、4年間かけて認知症を伴う要介護認定の状況を調べました。
歯が19本以下(義歯未使用)だった人は、歯が20本以上ある人と比べ、
1.85倍も認知症になりやすいことが明らかになりました。理由について、
「かみ砕く能力の低下により、脳への刺激が少なくなること」や
「かむ必要のある生野菜の摂取を避けてしまい、 ビタミン類が欠乏すること」
などがあると山本教授は推測しています。

高齢になっても、自分の歯が残っている人が増えています。
厚生労働省は「歯の実態調査」を定期的に実施 していますが、
2016年8020達成者(80歳で20本以上の歯を有する者の割合。 入れ歯をせず、
自分の歯で物が食べられる歯の目安が20本)は51.2%でした。
2011年の調査では38.3%、2005年では24.1%だったのと比べると
格段の進歩といえますが、残りの5割位の人々は自分の歯が20本以下で、
自分の歯で食事ができ ないのが現状です。
80歳での1人平均残存歯数も17本と前回調査より増加していますが、
高齢者層 においては歯周病の割合も増加しており、
残存歯数が増加したことによる口腔トラブルも増えています。

日本には100万~200万人の非アルコール性脂肪肝炎患者がいる と推定され、
一部は肝硬変に進行し、最悪の場合は肝臓がんになります。
患者10人の歯石を除去したり抗生物質で歯茎の炎症を抑えたり して治療すると、
3カ月後には肝機能の数値がほぼ正常になったとい うデータもあります。
歯周病は一般的に、歯周ポケットの深さが通常の1ミリメートルが
4ミリメートル以上になっている状態をいい、
歯周ポケットが深くなると菌が歯肉に触れる面積が増えて、
血液内に取り込まれる確率が高くなります.。

虫歯菌や歯周病菌が遠くの臓器に影響するのは、
血液の中に溶け出して体中を巡るためです。
潰瘍性大腸炎では虫歯菌が肝臓に取り込まれて免疫反応に異常が起き、
腸の粘膜で炎症が悪化すると考えられます。一方、脳出血では、
傷ついた血管内部に虫歯菌の特殊なたんぱく質が取り付き、傷の治りを遅くします。
また、歯周病菌以外にも病気を引き起こす条件があります。
脂肪分の多い食事を4週間与えて脂肪肝になったマウスに歯周病菌を感染させ、
再び8週間続けて高脂肪の食事を与えた ところ、
計12週間後には、マウスの肝臓は線維化してしまうことが確認されました。
しかし、歯周病菌を感染させた後でも、正常食を与えたマウスでは
肝臓に変化がありませんでした。この実験結果から、
発症や症状の進行を予防するには、歯周病を防ぐことだけでなく、
バランスのとれた食事が必要だといえそうです。

口腔内の細菌は700種類以上といわれますが、主に
①病原性を示さない種類、
②糖分から作った酸で歯を損なう虫歯菌、
③歯を支える歯茎に障害を与える歯周病菌
という3グループに分けられます。菌の全てが悪 さをするわけではなく、
同じ種類でも遺伝子の型で悪影響の程度が違います。
大阪大学のチームは、非アル コール性脂肪肝炎と診断された
102人から唾液を採取し、歯周病菌の種類を調べました。
その結果、「ポ ルフィロモナス・ジンジバリス」という菌の保有率は、
健康な人は21%、脂肪肝の人は46%、脂肪肝炎 の人は52%に達しました。
健康な人と歯周病の一種の歯周炎患者で比べても、
菌の保有者は健康な人では 36%で、歯周炎だと87%だったといいます。
この菌は遺伝子の型で6種類ほどに分類でき、健康な人において悪さをする
高病原性の種類は少ない一方で、歯周炎の人は逆にほとんどが高病原性でした。


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