●羚羊角(レイヨウカク)
ウシ科サイガレイヨウの角を粉末にしたもので、ケラチン(角質たんぱく)、リン酸カルシウムなどを含みます。中国最古の薬物書「神農本草経」に収載されており、鎮静作用、血圧効果作用、抗炎症作用、解熱作用などのほか、NGF産生促進作用が認められています。
●遠志(オンジ)
ヒメハギ科イトヒメハギの根あるいは根皮を乾燥したもので、サボニン配糖体などを含みます。「神農本草経」に収録されており、鎮静作用、抗炎症作用などのほか、NGF産生促進作用がみとめられています。
●沈香(ジンコウ)
ジンチョウゲ科ジンコウの材部のうち、特に黒色の樹脂が沈着したもので、ベンジルアセトンなどを含みます。「名医別録」に収載されており、鎮静作用、健胃作用などがあり、消化不良や胃腸虚弱に用いられるほか、NGF産生促進作用が認められています。
●サフラン
アヤメ科サフランの花柱上部および柱頭で、クロシンやアデノシンなどを含みます。鎮静作用、鎮痙作用などがあり、婦人用薬として冷え性や血色不良に用いられるほか、記憶障害抑制作用や血小板凝集抑制作用がみとめられています。
●紅参(コウジン)
ウコギ科オタネニンジンの根を蒸して乾燥したものです。抗疲労作用、抗ストレス作用、健胃作用のほか、血圧降下作用、脳血管拡張作用、赤血球変形能亢進作用、血小板凝集抑制作用、神経繊維増生作用が認められています。
●真珠(シンジュ)
ウグイスカイ科アコヤガイの殻内に形成されるいわゆる真珠です。鎮静作用、滋養強壮作用、解熱作用、抗ヒスタミン作用などがあります。
●龍脳(リュウノウ)
フタバガキ科リュウノウコウの樹脂を加工して結晶化したもので、意識を覚醒し、集中力を改善させる働きがあります。
更新日: 2006/01/16 |