• お問い合せ
  • サイトマップ
  • 個人情報保護
  • 交通アクセス
  • 漢方薬 漢方薬局 薬店のことなら きぐすり.com
  • ホームへ
  • 店舗紹介
  • 相談方法
  • よくあるご質問

彼を知り、己を知れば、百戦殆うからず。

梅雨らしい雨も降らず、近場の河川も干上がっておりますが、これからの蒸し暑い時期を快適に乗り切るには、まずこの季節を知るところから始めましょう。季節の影響は万人に等しく降りかかりますが、その下で何を実践していけば良いのかは、年齢や性別、生活環境、生活習慣、食生活などさまざまな要因にによって千差万別です。簡単な話、自分自身に足りない部分を補ってやれば良いのです。

最近書店で「○○を治す100のコツ」とか「○○をアップする50の法則」と題した本をよく目にします。読んでみると「なるほど」と思うことが多いですが、掲載された50~100の方法を全て実践する方は現実的には皆無のはず。(筆者もそれを期待して書いておられないはず。)読者の方はその中から幾つか、自分に合うと思うものを取捨選択して実践していくはずです。つまりは自分に不足していそうな部分を補い、逆に十分に足る部分はそのまま伸ばしていく。これがすなわち養生の基本的な考え方です。

そして、何が自分に合っているかを判断する基準は、いかに「効果的」であるかという一点に絞られます。つまりは「質」。予防と治療も本来は、異質なもの。こむら返りの治療に用いる芍薬甘草湯がむくみなど副作用の点から、あまり予防に適さぬのもこの事によります。

さて、肝心の「蒸し暑い季節を知る」というお話ですが、文字通り、大気に湿気や暑気が充満する時期です。都市部でよりその傾向が強く、ヒートアイランドのように熱しやすく冷めにくい環境が形成されています。そのような下で生活する私たちのカラダも、熱しやすく冷めにくい状態に陥りやすい。このように申しますと、冷え性の方は過ごしやすい季節と思われるかもしれませんが、残念ながらそうではありません。大気の暑さは体表から浸透していき、そこにこもるものですが、冷え性の冷えとは体の深部にこもっています。ですからそのままでは交わって打ち消し合うこともありません。

そして、熱しやすく冷めにくい季節を快適に過ごしていくには、「ほどほどに熱しやすく、冷めやすい状態」へとカラダを養生することがポイントです。感の良い方は「熱しにくく、冷めやすい状態では?」と思われるでしょうが、要は「熱がこもりにい状態」を目指すということですから、「熱しにくい状態」というのは必然ではありません。


Copyright© kanpo-kakinoki All Rights Reserved.