彼を知り、己を知れば、百戦殆うからず。
これからの蒸し暑い季節を快適に過ごすには、「ほどほどに熱しやすく、冷めやすい状態」へとカラダを養生することがポイントです。即ち、体表からうまく熱を発散できるようにする。締めつけのない薄着に衣替えするのもその一つ。室内であれば冷房をかけるのもその一つ。平素から汗をよくかく方は、水分補給を欠かさないようにすることもその一つ。小さな子供さんは、暑い日には水浴びをするのもその一つ。
熱の発散のキモは「体の表面」にありますから、肌に熱がこもらない状態、あるいは体表を熱を逃がしやすい状態にもっていくことが最大のポイントです。
東洋医学において、体表は五臓の「肺」と結びつきが強く、蒸し暑い季節を快適に過ごせるかどうか、体表にこもった熱をうまく発散できるかどうかは肺の養生にかかっています。けれど同時に注意いただきたいのは、実際は体表にこもった熱が「適度」であるほうが、うまく発散できるということ。過度な熱はむしろ、体表やその機能に負担をかけてしまいます。汗をかきすぎるとカラダが疲れるのも、少なからずこのことが影響しています。ですから実際には先に述べたような方法を用いて、体表の熱を適度な状態にまで持っていくことが必要となるわけです。
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更新日: 2014/06/24 |