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秋の夜長。

漢方では日中は陽の時刻、夜中は陰の時刻と言われます。
秋の夜長は即ち、陰の時刻の延長
引いては陽の時刻の短縮に及びます。

睡眠は陰の時刻に行う、最も基本的な動作です。
けれど、陰の時刻が延長したからといって必ずしも
睡眠の質が良くなるという訳ではありません。

結局のところ、陰がどれだけ深まることができるかは
それと対極にある陽がどれだけ嵩(かさ)むことができるかに影響されます。
西洋医学ではこの作用はしばしば
「セロトニン」と「メラトニン」の関係で説明されます。

ただし、秋の夜長を迎えて睡眠障害を訴える人が皆
セロトニンやメラトニンの「不足」に陥っている訳ではありません。
厳密には、秋の深まりと共に減少していく
セロトニン(あるい尽きがちになるメラトニン)を
上手に「補完」できていない状態が、睡眠を祟る不調を招くと推察されます。
そういった傾向は特に、季節感に乏しい生活をおくる人ほど顕著に現れます。

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夏と秋の狭間に起きる変調を「補完」する働き。
漢方ではそれを「陰陽のバランス」に求めます。
万事がそこに行き着くのが、漢方の知恵とも言える訳ですが、秋の場合は特に
深まる陰気と釣り合うだけの陽気を養うように努めることが大切です。

秋の夜長の不眠に服んでおきたい漢方薬とは即ち、
①秋と共に深まっていく陰気を促す漢方薬、
あるいは②陰気と釣り合うだけの陽気の養生を促す漢方薬を意味します。
①には例えば、酸棗仁湯や帰脾湯、天王補心丹、あるいは当帰建中湯や温清飲など、
②には例えば、苓桂朮甘湯や香砂六君子湯、温胆湯などに一服の価値があります。



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