普段から自分の舌を気にすることはありますか?
実は舌の状態を観察することで今の自分の体質や気、血、水の
バランス状態が分かる手掛かりとなります。
《気虚の人に多い舌》
舌自体の色は薄い紅または淡白で、苔は白く薄い。
舌は、ぼってっと厚く、大きめで両側に広がり、歯の型がつくのは疲れて水分代謝が
低下している。
《血虚の人に多い舌》
舌自体の色はやや淡白で、苔は薄く少ない。
血液は不足しがちで、小さくやせ細っている。
《陽虚水滞の人に多い舌》
舌自体の色は淡白、苔は白く厚い。歯の型がある。
気虚が進んで、水分代謝がうまくいかず、体が冷えきって温める力がない状態。
《陰虚の人に多い舌》
舌自体の色は深紅で、苔は少ないか無い。
水分が不足しているので、潤いが無く、裂紋(割れ目)がある。
《?血の人に多い舌》
舌辺が青または紫色、苔は白く薄い。
血の流れに滞りがあるため、舌の裏の静脈は拡張している。
《熱証、寒証の人に多い舌》
熱証→舌自体の色は赤い、苔は黄色い。熱盛になると舌の色が深紅で乾燥している。
寒証→舌自体の色は淡白、苔は白い。寒盛になると舌の色が紫で湿潤になる。
舌をよく観察することで、今の自分の体がどういったサインを出しているのかが
わかります。それに応じて漢方薬を選ぶ要素になりますので、舌診はとても重要です。
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更新日: 2014/06/30 |