エネルギーというのは少々厄介なもので、
それを納める器がないと飛散してしまう。
ちょうど、液体に似たような性質でしょう。
けれども私達が生きていくにはエネルギーを保持しておかないといけませんから、
エネルギーを収めるための器がおのずと必要になってきます。
それが「からだ」。
漢方で考える健康(ちょうど良い状態)は、
程よい大きさの器に8~9割程度、熱湯に似た液体が満たされた状態と考えます。
すると器全体がちょうどよい温かさになります。
器をちょうどよい温かさにするための要点は
「器の大きさがちょうど良いこと」と「中が8~9割程満たされていること」。
小さい器ではすぐに満たされてしまい、かえって溢れやすくなる。
すると器は熱くなりすぎてしまう。
大きい器ではいつまで満たされることはない。
すると器はいつまでも冷たいまま。
きのうお話しましたように、からだに刺激を受けたとき、
そこ流れるエネルギーは盛んに活動していきます。
ちょうど器の中身が、ぐつぐつと沸騰してくるような感じです。
逆に言えば、刺激を受けないというのは器の液体に波風が立たないような状態。
器が大きく、中に蓄えられた液体が多いほどに、波風は立ちにくくなるものでしょう。
エネルギーが悪さをするから、これを小さくしようというのではなく、
エネルギーを蓄える器を大きくしていくことがやはり大切です。
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更新日: 2014/09/17 |