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疲れの裏に乱れあり。

前回は、暑気による疲れに関係して、寒気による疲れに言及しました。
この寒気による疲れを解消する場合には、
からだを温めること(=陽気を高めること)が養生の基本となります。
実際に寒気を被(こうむ)って、冬かぜを引いた場合も同様です。

寒気による疲れは温めることで改善されるのであれば、
暑気による疲れは「冷やせば」改善される
このように、考え及ぶかもしれません。

からだを「温めること」と「陽気を高めること」は、とても近い関係にあります。
しかし、からだを「冷やすこと」と「陰気を高めること」は、大きく違います
冷えは万病の元と称されます。からだを冷やす事もそれは同じです。

冷たいものを口にすること(冷気を中に取り入れること)は、
暑い時季においてたしかに気持ちが良いものです。
ですがからだにとっては重み・負担となってしまます。
寒気に身を晒す事は確かにこたえますが、
寒気を内に取り入れる事は、それ以上にこたえるものなのです。
それがすぐに現れないのは、他ならぬあなたのからだが抗っているからです。

この冷気に伴う負担をできるだけ減らすという点では
「冷やすのはからだの表面のみにとどめておく」というのが適切とされています。
これは以前に述べました「風通しを良くする」や
「暑気疲れは一種の過熱状態」という事にも関連します。

ですが実際は、「暑気による疲れは冷やせば楽になる」と思い立ち、
果たして何人の方が夏場に冷たいものを口にしてバテしまう事でしょうか。
「暑いから冷やす」というのは、一部の例外を除き、大なり小なり誤りを含みます。
加えて、からだの内側から冷やすというのは大きな間違い。
その繰り返しの顛末が、寒気による疲れを引き起こすわけですから。

寒気を制するのは、まぎれもなく温かさ(陽気)です。
一方で暑気を制するのは、
適度な潤い(陰気)とそれを巡らせるための温かさ(陽気)
です。
ですから、たとえ暑い時季であっても、からだを温めるものを摂取したり、
巡りを良くするよう努めていくのは至極当然な話です。
むしろそういうものを通じて、皆さんが「スタミナ」と呼ぶものが養われていく。
私はそう考えています。


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