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疲れの裏に乱れあり。

ここまで暑気による疲れについて解説してきました。
前回は暑気による疲れの裏には、
利用できない熱を抱えることで陥る、過熱様の状態があるというお話でした。

そして、またまた唐突ですが、
暑気による疲れがあるなら、その一方で寒気による疲れがあるのか。
あってもおかしくないですよね。

結論を先に言ってしまえば、寒気による疲れは確実にあります。
すなわち、寒気を抱えることによって疲れるという状態。
ただ、ここで注意いただきたいのは
暑気による疲れでは「疲れた」という言が口をついてすぐに出ますが、
寒気による疲れはそうではないという点。
ご自身の冬の生活を振り返ると、ご理解いただけると思います。
身の回りに「(寒くて)疲れた、疲れた」と口をつく方はいませんよね?
もっとも寒い時季には「寒い、寒い」と言い、
暑い時季には「暑い、暑い」と口をつく点では大差なく、
暑い時季には次いで「(暑くて)疲れた」といってしまうだけの違いだと思いますが。

そしてこのことは言いかえると、
暑気による疲れは感覚に訴えてくる部分が大きいが、
寒気による疲れはそうではないということ。
この辺りは暑さと寒さの性質の違い、
それに対する体の反応の違いも関係してきますから、
正直に頭を垂れるしかありません。
(ちなみにですが、「痛み」に対する感覚はしばしば疲れと逆の関係にあります)

ここからが本題になるわけですが
片や暑気に当たって疲れる、暑気疲れや暑気当たり。
そして片や寒気に当たって疲れる寒気疲れ。
この寒気疲れのもっとも身近な症状が、冬かぜです。
「寒気に身をさらして現れる症状」という見方をすれば、
冬かぜはまぎれもなく寒気当たりによる症状。
実際にもからだに何らかの寒気を自覚しているでしょ。
この寒気当たりには、さらに激しい症状となればそこに凍傷なども含まれてきます。

そして、暑い時季は暑気当たり(疲れ)に加えて、
冷房の多用や冷たいものの取り過ぎで、
この寒気当たりを自ら抱えてしまう事が実はよくあります。
例えば、「カキ氷を食べて頭がキーンとする症状」
これは全身は暑気に当たっているが、
首から上は寒気に当たっているという、何ともアンバランスな状態です。(つづく)


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