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疲れの裏に乱れあり。

からだに蓄えた水(すい)というのも、
それを取り巻く環境や習慣などにより、病や症状の種の一つになりえる。
前回は、そういう話をしました。
そういうものに影響されて、からだの水はけが悪くなる。

そうして、さまざまな症状が現れやすくなる。

ただ、水(すい)にまつわる問題は、環境や習慣以外によっても影響されます。
以前からたびたび話題にしている「老い」もその一つ。
環境や習慣によって悪化してしまうのに対して、
齢を重ねることに伴い、衰えていく。
「悪化するのと衰えるのは、大きく異なる」と考えるのは、
果たして私だけでしょうか。

そして、人体の水はけは、
五臓六腑における脾・肺・腎の働き

脾:体内に水を取り込む
肺:吸収した水を全身に運ぶ
腎:濁った水を外に出す

によって支えられており、
各々の働きが鈍ることで、特徴的な症状が現れます。
またそうして体内に滞溜した水は、気や血など他の要素にも影響を及ぼし、
動悸やうつうつ感、生理痛、冷えなど心身の不調につながる場合も少なくありません。

そのような「水に端を発して生じる諸症状」に対して、
よく用いられる生薬に伏苓(ブクリョウ):サルノコシカケの一種があり、
水を利する働きに加えて、心神を安ずる効能を有しています。
「利水」と「安神」。
一聞すると、互いの効能は結びつかないと思われるかもしれませんが、
そのような部分にこそ、漢方の妙があると思うのですよ。


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