疲れの裏に乱れあり。
きょうから7月。早くも半年が過ぎたわけですね。
京都は梅雨明けと共に、祇園祭で賑わう一ヶ月。
繁華街はさぞ活気に溢れることでしょう。
個人的には、その界隈で行われる歩道拡張工事の影響が気になるところです。
長患い。何を持って長患いとするかといわれると迷いますが、
この場合は文字通り、長い間をかけて患っている、症状を抱えているという認識で良いかと。
長く続く疲労であったり、長期に渡る耳鳴りなどもこれに含まれることでしょう。
十人十色の長患いでしょうが、
それらに共通するのが、「篭(こも)り、窮(きわ)まる」という点。
長引く症状に皆さんが感じる「頑固さ」は、
病邪が長い時間をかけて「篭り、窮った」状態に陥るからと考えられます。
これは他方で、暑気当たりのように、
短い期間に集中的に「篭り、窮まる」症状にも同様に言及できます。
暑さが篭もり、暑気に負ける
気持が篭もり、心神が鬱する
血液、体液が窮まり、視覚・聴覚を災う
「篭もりやすさ、窮まりやすさ」とでも言えば良いのでしょうか、
そういう傾向は、年齢や性格などはもちろんの事、
身を置く環境や身の回りの状況など、実に多くに影響されます。
そのような場合、症状に関わらず必要となるのは、「和ませる」こと。
篭もった中身、窮まった状態を自然な形で解消してあげる。
「柔らかくする」という方が的を得ているかもしれません。
まさしく、柔よく剛を制す。
柔とは、和ませる、解消する治療のこと。
剛とは、篭もり窮まった病状のことを指すと思うのですよ。(つづく)
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更新日: 2015/07/02 |