汗をかきやすい方にとって、今の暑い季節は、やはり過ごしにくい時期です。
この時期に盛んになる発汗には、暑さが多分に影響しています。
すなわち、暑いから汗をかくという反応です。
ですが実際は、それ以外の場面でも汗をかきます。
激しい運動をしてもかきますし、辛い食べ物を食べてもかきますし、
はたまた緊張してもかきますし、かぜを引いたときにもかきます。
いずれもかいているのは「汗」という同一のものなんですが、
その成り立ちというか経緯は、それぞれです。
いいかえれば、発汗による作用・効果がそれぞれ異なるわけです。
最初の話に戻りますが、今の暑い季節にかく汗は、暑いからかく汗。
ですから汗には「熱を冷ます」という作用がこめられています。
冷ますという目的ですから、汗は広い範囲で、
即ち、からだ全体でかいた方が理に適っています。
また、暑いからかく汗には、
外からもたらされる暑さだけでなく、体内で生じる熱も影響しています。
運動によって生じる熱や、免疫反応による発熱がこれに当てはまります。
ちなみに、外から発せられる熱を外熱、内に発する熱を内熱と呼び、
暑さによる発汗は、この外熱と内熱の足し算によって決まってきます。
ちなみに、からだが弱ったからかく汗というのもあります
そもそも、汗をかくというのは垂れ流しの現象ではありません。
発汗するほどに消耗していきますから。
必要以上にはかかないように、肌膚によって調節されているわけです。
ただ、あまりに消耗しすぎると、からだが弱ると、その制御がうまくできなくなる。
すると、垂れ流し様になってしまうわけです。
そしてこのタイプの汗は、寝汗として現れるのが特徴です。
起きている時は気配がある。つまり、肌膚へ気を配っています。
しかし就寝中は気配がない。つまり、肌膚への気の供給がストップしている。
気の抜けた肌膚は、疎かになるので、そこから汗が垂れ流しになる・・・というわけです。
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更新日: 2015/07/31 |