血圧を下げるのと、血圧が下がるのはやはり違うのではないでしょうか?
血圧が下がるというのは、
単に数値として下がるということだけではなく、
上がらない、上がりにくいということもいい含むと思うのです。
つまり血圧が高くなりにくい、高血圧になりにくいことを意味しています。
そこには、慢性的な高血圧状態のみならず、
瞬間的な高血圧症状が現れにくくすることも含んでいるはず。
単に血圧を下げるだけでは、瞬間的な高血圧まではなかなか解消できず、
この点に悩む方も少なくありません。
そういう場面で見つめ直されるのが、さしずめ血圧を下げる力ではないでしょうか。
早い話が、これを養いましょうということ。
もっとも、血圧を下げる力というより、
血圧を(過度に)上がりにくくする力という呼ぶのが的を得ているかと。
からだには、血圧を上げる力、下げる力が備わり、
この二つの力の足し算によって、血圧が決まります。
ご存じの通り、イライラしたり、興奮したりすると血圧が高くなる。
そのとき、血液循環には血圧を上げる力が優位に働いています。
対して、リラックスしたり、就寝するときには、血圧が低くなる。
そのとき、血液循環には血圧を下げる力が優位に働いています。
またそんな血流にかかる力の土台として、
血液の流れやすさ、流れにくさというものがあります。
血液の流れにくさが高まると、血流には血圧を上げる力は働きやすくなる。
逆に、流れやすさを養っていけば、血圧を下げる力が働きやすくなる。
降圧剤が悪いというのではありません。
ただ降圧剤で下がった後はどうするか?
服み続けると果たして上がりにくくなるのか。流れやすくなるのか。
その通りであれば廃薬できるはず・・・と思うのは私だけでしょうか?
食生活の変化によって、培われた流れにくさもあるでしょう。
生活習慣の変化によって、培われた流れにくさもあるでしょう。
加齢によって、培われた流れにくさも、もちろんあるでしょう。
流れにくさは十人十色ですが、いずれの場合も
血圧が高いというのは因果応報でしかありません。
血圧だけを調整しても、それに血圧を下げる力、
血液の流れやすさが伴わなければ、そこから何も進展しないでしょう。
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更新日: 2015/09/14 |