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肩こりは身近な症状なだけに、その特徴は人によってさまざまです。
軽いものから重いもの。数日だけのものから慢性的なもの。
突発的に強い肩こりが現れる人もいれば、緩慢な肩こりが続いてしまう人もいます。

身体の関節の中で、一番自由に動くのが肩関節。
漢方では、肩の動きが良い事は、肩に通じる気血が充実する様を表します。
肩に通じる気血が滞る=凝るのが即ち、肩こりという訳です。
また漢方では、体の前面(=胸側)・躯幹を陰、後面(=背側)・四肢を陽と分類しますが
肩はそのちょうど中間に存在します。
そういう点では、肩こりという症状は、陰陽の不調和を反映している訳で
デスクワークやスマホ操作を通じて起きる
前傾姿勢によるストレートネックは、まさにこの典型です。

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肩が固くなる。緊張で肩がこる。座りっぱなしで肩がこる。
これが最も一般的な肩こり、気の滞り(=機能障害)によって起きる凸型の肩こりです。
この肩こりは、筋の突っ張りや、強張りなどを伴う場合が多く
患部を温めたり血行を盛んにして、肩筋を軟らかくするのが有効です。
そういう場合には、温めて血行を盛んにする葛根湯や桂枝加朮附湯
あるいは肩筋の過緊張を改善する大柴胡湯や柴胡疎肝湯に、一服の価値があります。

逆に、肩こりは感じるけど、肩が固くない。冷え症で肩がこる。
そういう肩こりは、血の不足(栄養失調)によっておきる凹型の肩こりです。
血行不良としての悴(かじか)みを伴う場合が多く
血行を改善して、肩筋の血流・運動を促すのが有効です。
そういう場合には、血行不良を改善する当帰芍薬散や芎帰調血飲
あるいは頭へ通じる血流を整える抑肝散や釣藤散に、一服の価値があります。

肩が重い。疲れて肩がこる。憂うつで肩がこる。
そういう肩こりは、身体に重くのしかかる場合が多く
患部に生じた浮腫や老廃物を取り除き、肩筋を軽くするのが効果的です。
そういう場合には、温めて浮腫を除く薏苡仁湯や苓桂朮甘湯
あるいは水腫の滞りを解消する九味檳榔湯や半夏厚朴湯に
一服の価値があります。

なお実際の肩こりは、他の病気・病状を反映する場合も存在します。
そういう場合に、柔軟な対応できる点も、漢方の魅力の一つです。


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