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期待と不安は表裏一体。
期待で胸が高鳴るのと、不安で胸が怯えるのは、
表面的な面では違いがありますが、良くも悪くも
心を煩わす(患わす)という点で、本質的にはよく似た状態でもあります。
期待で胸躍る。聞こえは良いですが、
その実、躍らされる(そう仕向けられる)ことも少なくありません。

陽極まれば、陰となる。
善とされる期待も、極まれば強い不安に転げるリスクが強くなります。
特に周囲の人からの期待は、適度なものなら高揚感を与えますが、
過度になると振り回され、プレッシャーとなり、逆に当人を押し潰します。
そういう面でも、期待と不安には明確な境界が存在しません。
今感じている感覚は、単なる期待なのか、
それとも期待から緊張、あるいは不安へと転じているのか。
そういった事には、感情(=期待)の大きさと共に、
当人の精神面(=メンタル面の強さ)が寄与しています。
感情が膨らみすぎると、精神面は及ばなくなりますが
一方で精神面が未熟だと、一時の感情に振り回されるリスクも大きくなるという訳です。

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漢方では、人を動かすエネルギーには3種類があると言われます。
即ち、精、気、神。合わせて三宝。
この内、今回の話に関わるのは気と神です。
簡単に言うと、気の動きは期待に動く心身の反応を、
神はそうした気の動きをコントロールする精神面を意味します。
そして期待で胸躍るとは、気が昂ぶりすぎて、
神のコントロールが及びにくい状態と推察されます。

なお、そうした状態に表現したものに「武者震い」があります。
強い興奮や期待による気の昂ぶりは、余剰なエネルギーを生み、
行き場がないエネルギーは、体を不自然に震わせてしまいます。

期待で胸躍る時に服んでおきたい漢方薬とは即ち、
期待によって生じた余剰なエネルギーを緩和する漢方薬、
あるいは、期待で神が緩みすぎるのを防ぐ漢方薬を意味します。
それには例えば、抑肝散加芍薬黄連や酸棗仁湯、柏子養心丸
あるいは桂枝加竜骨牡蛎湯や牛黄清心丸などに一服の価値があります。


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