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今週末から、いよいよ長い10連休に突入します。
中には、遠方まで足を運ぶ方も少なくありませんが、
その場合に注意したいのは、普段の生活以上の立ち過ぎ&歩き過ぎです。

漢方では、立ち過ぎ&歩き過ぎは、肝・腎を傷めると言われます。
この場合、歩き過ぎによる筋肉の硬直、
あるいは逆に、歩き過ぎによる下肢の重だるさが
肝・腎の損傷に相当すると考えられます。
早い話、立ち過ぎ&歩き過ぎによるトラブルは、
肝気を消耗して血行を滞せ、
腎気を消耗して体液の滞りに及ぶという訳です。

足腰が強い人と弱い人では、
足腰に蓄えている肝・腎の気の絶対量が異なります。
それを増やしていく漢方的アプローチは、補肝・補腎と呼ばれます。
一方で、歩き過ぎ&立ち過ぎは、一時的な肝気・腎気の消耗(≒損傷)に相当する為、
補肝・補腎的なアプローチが、必ずしも効果的という訳ではありません。

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また、漢方に陰虚・陽虚という概念があります。
陰・陽にはいろいろな捉え方、概念が含まれますが
その一つに陰は静的、陰は動的というのがあります。
その点からすれば、立ち過ぎ(≒直立不動)は、動かな過ぎ=陽虚、
歩き過ぎは、動かし過ぎ=陰虚に相当すると言えます。
(現実は、歩くことには立つことも伴うので、陰虚に陽虚を兼ねる訳ですが)

足の酷使による一時的な陰虚(特に肝陰虚)に用いる漢方薬として、
芍薬甘草湯は大変に有名です。その一方で、立ち過ぎ・座り過ぎに伴う
一時的な陽虚に用いる漢方薬には、桂枝加苓朮湯や桂枝苓丸があります。
ちなみに、生薬に注目すると「芍薬」は、両タイプの漢方薬に配合されています。
このことは、芍薬が陰虚・陽虚のいずれに用いる事ができるというよりも、
芍薬の性質を、それと対になる桂枝や甘草、当帰が決定づけることを物語っています。


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