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一人でゲームばかりしている。部屋にこもりきって外出しない。注意されるとすぐに怒る。

ネット依存症やゲーム障害は、現代特有の病状と言えますが、
それらを通じて恐怖を感じるのは、現代型の生活による脳への負担です。

昔と今で決定的に違うのは、脳への負担が多くなった点。
情報化社会。IT社会。パソコン、テレビ、スマホ。
そうしたものは現代の快適な生活に欠かせませんが、
同時にそうした存在(そうした存在が溢れた生活)が脳への負担に拍車をかけると思います。

昔に比べて、今の生活は脳への負担・刺激が強くなった。
では、今の生活習慣や食生活がそれに対応したものになっているかと言えば・・・、
目に対する対策は充実してきましたが、脳への備えは不十分に思います。

ゲームをプレイすること自体は、悪行ではありません。
特に今は、ゲームプレイングや実況プレイが、仕事・産業として成立する時代ですから。
そういった人たちが全て、ゲーム障害予備軍かと言えば、その通りではないと思います。

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大切なのは、ゲームにのめり込み過ぎていないか。
楽しめるだけの心の余裕、器量があるかどうか。
(それを感じるだけの「元気」が、脳にあるかどうか)

ゲームに限らず、何かにのめり込み過ぎたり、そういう状態が長く続くと
「本能」や「感情」を司る部分(大脳辺縁系)が盛んになり、
頭脳の「理性」を司る部分(前頭前野)が鈍くなります。
この傾向は、脳に与える刺激が強いほど顕著になります。
小さな子供は前頭前野が未発達の為、その行動は「理性」よりも「感情」が優先されます。
この期間にゲームし過ぎて脳の発達を妨げると、
大人になっても子供のような思考(頭脳)のままになります。

東洋医学では「理性」は、「本能」はが司ると考えます。ゲーム障害に置き換えると、
感情のコントロールが下手になり、周りから注意されるとキレることは肝の失調に、
強い欲求が抑えられず、正常な思考力が低下することは心に通じます。
ちなみに、心は「喜」と深い関わりがある臓器ですが、
ゲーム障害のような性質の悪い「快楽」が、まさしく心の失調を招く訳です。

ゲーム障害対策:楽しんでゲームを遊ぶ為に服んでおきたい漢方薬とは即ち、
①「本能」を制御する心を養う漢方薬、②「理性」を支える肝を整える漢方薬を意味します。
①には例えば、脳のリフレッシュを促す黄連解毒湯や甘麦大棗湯
脳疲労(心労)の回復を促す酸棗仁湯や帰脾湯に、一服の価値があります。
②に例えば、緊張した子供にリラックスを促す小建中湯や黄耆建中湯
理性の異常な興奮を鎮める抑肝散加芍薬黄連や牛黄清心丸に一服の価値があります。

思考がネガティブになる時、体の内面や気力は淀んでいます。
淀んだ状態で気を晴らそうと行動しても、それが成功しにくいのが淀み。
淀みから生まれるのは、どこまで行っても淀みな訳で…。
(淀んだ気を駆使しても、そこからは淀んだ気しか生まない訳で・・・)
そういうときは特別な行為とは別に、基本に立ち戻った生活を過ごす事が大切です。
漢方では、人の基本的な営み(本来あるべき生活習慣)が心身を清めると考えます。

自力ではなかなかネガティブ思考が抜け出せない。
そうした強い(病的な)ネガティブ思考の背景にあるのは、痰濁の存在です。
痰濁とは簡単に言えば、体の内面・気力の淀みが極まって発生するしこりのようなもので、
負の引力が強く、気力を塞いで、沈みこませます。

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痰濁は一時の気の迷いに乗じて、とても浅い部分に発生するケースも存在しますが、
多くの場合は、湖の淀みのように深い部分で発生します。
逆に、深い部分に痰濁を発生するほどに淀み切った内面や気力では、
表層の淀みを解消する回復は可能でも、深い底に生じた痰濁を完全に失くすまでに至りません。
(深層の淀みはたびたび表層を濁らせるので、根本的な解決には至らない訳です)

ネガティブ思考に染まる時に服んでおきたい漢方薬とは即ち、
痰濁を解消して濁った気を澄ませる漢方薬を意味します。
それには例えば、気の攪拌を促して痰濁を解消する温胆湯、半夏厚朴湯
痰濁で塞がった気を回復する桂枝加竜骨牡蛎湯、香砂六君子湯などに一服の価値があります。

朝はコーヒーが欠かせない。エナジードリンクを飲んで頑張る。
ここぞという時はカフェイン頼み。

カフェインを摂取してしばらくの間は、興奮や刺激で集中力が高まります。
けれどその後のどこかで、それとは正反対の気だるさや倦怠感が必ず襲います。
しばしばその感覚を「カフェインが抜けた」と感じますが、実際は、
カフェインで昂ぶらせた後のツケのようなものですから、副作用(?)の一つとも言えます。
その時点で再びカフェインを摂ると、後回しになったツケはさらに大きな波になって戻ります。
それを避ける為に、さらにたくさんカフェインを摂る…、
というのは単なる悪循環にしかなりません。

カフェインで与える刺激は大きくなるほどに、
その後の落差(気だるさ)もまた大きくなります。
それを避けるには、①最小限のカフェインで気力を高めつつ、
②その状態をほどほどに保つ(急落するのを避ける)というサイクルが必要です。

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コーヒー・エナジードリンク愛好家が服んでおきたい漢方薬とは即ち、
①気力を高まりやすくする漢方薬、②気力が急落するのを避ける漢方薬を意味します。
①には例えば、体を温めて血流を促す桂枝湯や真武湯
血圧を高め、心身の立ち上がりを促す苓桂朮甘湯に、一服の価値があります。
②には例えば、低迷した気を回復する補中益気湯、
体内の熱を逃がして、眠気の発生を避ける逍遥散や参蘇飲に一服の価値があります。

なお、①、②の漢方薬は、アプローチは異なりますが、いずれも
カフェインを効果的に働かせる(≒過剰摂取を避ける)働きが期待できます。
西洋薬の効きを良くする(≒実際は人の感受性を整える)働きも
期待される漢方薬からすれば、納得の話です。


昼食後は眠気に襲われる。午後の仕事・授業に身が入らない。昼寝が欠かせない。

午後の時間帯に抑えられない眠気は、気(覚気)を保てない状態を反映しています。
覚気は簡単に言うと、目が覚めた(覚醒した)状態を維持する為に必要な気力のことです。
それ自体は、起きている時間は、当たり前のように発揮している存在です。

昼ご飯を食べることは悪行ではありません。
けれど食べる前と食べた後で、体の状況は確実に変わります。
食後の眠気は、その変化に伴って気力が萎える(気力が保てない)状態を反映しています。

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気力は「いざ」という時に発揮することも大切ですが、
それにはまず、一日を通じて必要な気力(=正気)を保つことが大切です。
漢方でいう正気は、健全性(=体にとってあるべき状態)を保つ存在と解釈されます。
午後から眠たくなる、作業に身が入らなくなるというのは、
いわばその時間帯に正気を乱すサインという訳です。
(一方で、夜に眠たくならないことも、その時間帯に正気を乱しているサインです。)

昼食後の眠気に服んでおきたい漢方薬とは即ち、
気力のリフレッシュを行う(=体の正気・気力を保つ)漢方薬を意味します。
それには例えば、気力を鼓舞する桂枝湯や葛根湯、心身の恒常性を保つ六君子湯や苓桂朮甘湯、
萎えた気力を回復する補中益気湯や生脈散に一服の価値があります。


月曜日の朝が憂うつ。出勤や通学が億劫に感じる。午前中は能率が悪い。

休息から仕事への切替が上手に行えない人は、
いざという瞬間に、気(胆力)が萎えるのが特徴です。

体は、「いざ」という時には力を込める(気を充実する)ことが求められますが、
気が萎える人は(自分では振り絞っているつもりだけど)、
十分に力を込めることができず、力が逃がす状態に陥ります。

「いざ」というタイミングは、予定通りに訪れる場合もあれば、
不意を突いて到来する場合もあります。
決断・英断を支える胆力は、不意の「いざ」にこそ本領を発揮する存在ですが、
月曜日がきたから「いざ」、朝を迎えたから「いざ」というような、
日常的なケースも胆力を頼るのは、些か大げさに感じます。

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そういう日常的な「いざ」を支えるのは、特別な胆力ではなく、揚力を伴う陽気=揚気です。
揚力を介して空を飛ぶように、
人の体も揚気を介して、かっ飛ばして(=調子を上げて)いきます。

仕事始めに服んでおきたい漢方薬とは即ち、
揚気を促す(=萎えた気を鼓舞する)漢方薬を意味します。
それに例えば、低迷した気を回復する補中益気湯や帰脾湯、
揚気を助ける桂枝加竜骨牡蛎湯や香蘇散に一服の価値があります。



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