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あなたのココロと体のために。「園芸療法」
~園芸療法のようすを具体的に~
医療・福祉・教育などさまざまな現場で園芸療法や園芸活動が取り入れられています。
| 実施場所 | 対象 | |
|---|---|---|
| 
								 高齢者福祉施設
									 
							・特別養護老人ホーム ・介護老人保健施設 ・グループホーム ・有料老人ホーム など  | 
							
								 入居者・デイサービス利用者 
							 | 
						|
| 
								 病院
									 
							・リハビリテーション病院 ・精神科病院 ・緩和ケア病院 など  | 
							
								  入院患者
									 
							デイケア(通所リハビリ)利用者  | 
						|
| 
								 教育機関・学校
									 
							・一般校(小・中・高) ・保育園・幼稚園 ・特別支援学校 など  | 
							
								  不登校児童
									 
							障がい児 (身体障害・知的障害・発達障害・精神障害)  | 
						|
| 
								 障がい者更生施設 
							障がい者授産施設  | 
							
								 障がい者 
							 | 
						|
| 
								 その他
									 
							(児童福祉施設・更生施設) ・児童養護施設 ・更生保護施設 など  | 
							||
ここからは私が関わった(関わっている)園芸療法のようすを具体的にご紹介しましょう。
						
 合わせて園芸福祉活動についてもご紹介します。
						
 (* 写真掲載にあたり関係各位のご了承を得ています。)
デイサービスセンターでの園芸療法
                        
                        
                    


『花より団子?』野菜を育てるプログラムは、とても喜ばれます。いちごやじゃがいも、ミニトマトを育てたり、花を育てたり…
* デイサービスではグループで活動を行っています。
					
   利用者さん相互のコミュニケーションが生まれます。
ご家族から「転んだりすると危ないから」と止められている園芸作業も施設ではスタッフの見守りの下、安心してしていただくことができます。
									
									
 他の人が植えた植物の水やりや、花壇の草引きや小石拾いなど、ご自身の「仕事」を見出して積極的に取り組んで下さる方もいらっしゃいます。
* 「寄せ植え」は、施設の玄関に飾ります。
									
 「きれいねぇ!」など、いろんな人からの反応が得られます。
									* 季節や天候に応じて、室内でのプログラムもいろいろご用意します。
リハビリテーション病院での園芸療法
リハビリテーション病院では理学療法・作業療法・言語聴覚療法・音楽療法などさまざまなリハビリを複数受けている患者さんが多いため、園芸療法の担える役割を考慮しながらプログラムを立てて実施します。決められたスケジュールどおりに進められるリハビリ生活の中で、気分転換を図ったり、リラックスしたりする時間を提供できるのも園芸療法の特徴です。他職種との連携が重要になります。


* 継続的に植物にかかわる機会を作る
* 生長への期待感を育む
* 作業量を調節することができる
* 天気や気候に応じて移動が可能
							


屋外での生け花
									
 * 開放的な外部環境を利用して
 入院患者さんの場合はどうしても室内にこもりがちになります。
									
 リハビリも室内で行われることがほとんどなので、屋外に出ていただく機会を設けることもリハビリ意欲の向上につながります。
									
 もちろん体調には十分配慮します。また、作業環境にうまく自然環境を取り入れることで相乗効果が期待できます。 

                    公園での園芸福祉活動 ・・・知的障がいの作業所の皆さんと楽しく



* みんなでワイワイ花壇づくり





天気のよい日は外で身体を動かして楽しい時間をみんなで過ごします。雨の日は室内でクラフトをしたり、植物ビンゴゲームで遊んだり… 外での活動に人気があるようです。
									
ボランティアさんは心強い味方です。 

                    
活動の後はいつも楽しいティータイム
 作品づくりをした日、私はいつも作品の自慢大会をするようにしています。
						
 「ここが素敵でしょ?」「ここを工夫しました!」「ここが気に入ってます。」のように1人ずつ、作品を手に一言自慢をしていただくのです。
						
はじめは、「自慢できるようなもんじゃないです。」「特にないなぁ…。」とおっしゃっていた方も雰囲気に馴染んでくると「とにかく気に入っています。」「この花のピンク色が・・・」「この花を長くしたところ。」など作品を眺めながら、言葉を選んで話して下さいます。
						
「結局、皆さんは、自分の作品が一番だと思っていらっしゃるんですね?」と問いかけると一様に笑顔でうなずかれるのです。
						
そして、人の作品を見て、「それも素敵!」「かわいいなぁ。」と他者を認め、拍手もおのずと起こります。
						
人から認められ、人を認めることは、社会生活の中のコミュニケーションで、とても大切なことです。
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