きぐすり.com は、漢方薬、女性の健康、サプリメント、ハーブの情報を専門家がやさしく解説しています。 女性の生活と健康 自然に逆らわずにゆとりをもって生活してください。 閉経期 中年以降腎精・腎気は次第に衰え、49歳頃に天葵は枯渇し閉経を迎えます。この時期に女性ホルモンの分泌が減ってくるために、大脳にある視床下部が下垂体を通して女性ホルモンの分泌を促すように働きかけます。しかし、実際には分泌は十分にできないために大脳ばかりが過剰に興奮してのぼせやイライラ・不眠などの症状が出てきます。これがいわゆる更年期障害です。全員に出るわけではないのですが、自律神経のアンバランスな方はなりやすいといわれています。 また、この時期は仕事も社会的な責任のある立場にあり、子供の結婚や嫁姑問題・親の介護等の問題も絡んで症状が複雑化・長期化することもあります。脾胃に関しても、機能は徐々に衰えてくるので食事の好みもさっぱりとしたものに変わり、その上社会的立場からくるストレスにより益々機能は悪くなってきます。生理機能は全体的に低下してくるので、若いころの不摂生が生活習慣病という形で出てきやすいのもこの頃です。 老年期 五臓六腑の機能は全体的に衰えてきます。 腎気はさらに衰え、ついには枯渇し、一般的に性機能・生殖能力が減退・消失し、腎陽の不足による冷えや頻尿がみられます。骨や歯はもろくなり、脱毛・白髪・記憶力の減退・痴呆・聴力低下もみられてきます。 脾胃に関しては、機能の低下によりさっぱりとして消化のよいものを好むようになり、四肢は萎縮して細くなってきます。 肺に関しては呼吸機能が減弱し呼吸不全や肺炎をおこしやすくなります。また、衛気の低下で外邪からの影響を受けやすく、風邪をひきやすくなり、肺気が減弱して皮膚の乾燥が出てきます。 心や肝に関しては、それぞれの臓腑との関係があり、状態は変わってきます。不眠・痴呆・譫妄などがあげられます。 五臓の機能の弱さといっても、子供のころは成長に向かう上向きのベクトル だったのに対して老年期は機能の衰退という下向きのベクトルで、生体反応はまったく逆の方向に向かっているのです。 はじめに 小児期 思春期・成熟期 閉経期・老年期 健康に過ごすためには・・・ 文:はるなクリニック 春名令子先生 女性の皆さん、日々の養生の心得と生薬があれば乗り切れます! 全身36.5度付近に保つ事が健康維持のポイントです。 骨粗鬆症は若いうちから気をつけて予防しましょう。 自然に逆らわずにゆとりをもって生活してください。 シンプルに自分を見つめた時、何が重要か・・・ 漢方は、女性の一生をより健康で充実したものへとサポートしてくれる心強い味方です。 ストレスと上手に付き合うためには、どんな漢方がよいのか―― 何でも手に入る現代であるからこそ健康度を高める食を目指していきたいと考えます。 東西の医学を駆使すれば、治療の選択肢が充実し、「にきび」で悩まれていた方の笑顔が増えます。