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薬用に用いる「ハス」

全てを薬用に用いる「ハス」

植物のハスは、薬用として、果実を蓮実(れんじつ)、子葉を蓮肉(れんにく)、子葉の間に有る緑の幼芽(胚芽)を蓮心(れんしん)、種皮を蓮衣(れんい)、葉を荷葉(かよう)、葉の基部を荷葉蒂(かようてい)、葉柄と花托を荷梗(かきょう)、花の蕾を蓮花(れんか)、花托を蓮房(れんぼう)、雄蕊を蓮鬚(れんしゅ)、肥大した根茎を藕(ぐう)、根茎の節部を藕節(ぐうせつ)、根茎から取れたデンプンを藕粉(ぐうふん)といい、それぞれ薬用に用いられます。

ハスの葉←ハスの葉

蓮実の完熟したものは硬く重く水に沈むものを石蓮子(せきれんし)と呼ぶが余り使われません。蓮実は砕いて蓮肉と同様に、強壮、止瀉、止渇、鎮嘔、健胃薬として、多夢、遺精、下痢等に。蓮心は止血、心を清め、熱を去る等に。種皮の蓮衣は強壮、収斂に。荷梗は清熱解暑、通気に。蓮花は活血止血に。荷葉は止血、下痢、食中毒等に。蓮房は止血、駆お血に。蓮鬚は止血、強壮に。藕は涼血解毒に、藕節は止血を目的に咳に血の混じるもの、吐血、鼻血、血尿等に用います。

レンコン

レンコンの粉の藕粉は、中国では”軽身延年の長寿薬”として食べられます。
民間薬でレンコンの節を咳止めに用いますね。


このようにハスの全ての部分が薬食に用いられます。

【文】矢原正治 (YAHARA Shoji)
専門:薬用植物学・生薬学・天然物化学・環境安全
熊本大学・大学院・医学薬学研究部・創薬科学講座所属
薬学教育部・附属薬用植物園担当 助教授(園長)
〒862-0973 熊本市大江本町 5-1  TEL/FAX 096-371-4381(直通) FAX 096-371-4639(事務)

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