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万能薬と呼ぶものが存在するとして、それはどういったものでしょうか?

万事を能くする薬。東洋医学の言葉を借りれば
五臓六腑全てに働くという意味だと思います。
それは決して誰にでも、どんな病気にでも効くという意味ではありません。
時代に応じて、それを必要とする人に応じて、万能薬は姿を変えていきます。


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一方で、万事を能くするとは、健康に関する万事を能くするのであって
病気に関する万事を取り除く(=万の効能がある)という意味ではありません。
そういう作用は、それこそ当人の身体能力・五臓六腑の働きに由来します。

そして、自らの身体に万の働きを期待するなら、まずは
唯一の存在(五臓六腑)を大切にせよ。それが万能薬の基本的な考え方です。

灯台下暗し。
病気に眼を奪われるあまり、自分の健康を省みず。
それを戒めるのが、一番の薬なのだと思います。


炎天下を歩き続ける人にとって
しばしば悩みの種になるのが、日射病っぽい頭痛。

熱射病・熱中症に伴う頭痛には、西洋薬の鎮痛薬は基本的に不向きです。
簡単に言えば、西洋の頭痛薬は
痛みを抑える薬であって、熱射病の薬ではないという事。

鎮痛薬は痛みを引き起こす原因物質にアプローチします。
その原因物質は、熱射病の場合にも産生されますが
元を辿れば、それは熱射病による脱水に陥っているから。
早い話、頭痛薬を服用して一時的に頭痛は治まっても
その間、熱射病は放置され、脱水の回復は見込めないという訳です。

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そもそも、西洋薬には日射病に効く薬はあるのでしょうか?
もちろん薬も使い様。けれど、これだけの暑さですから
それこそセルフ・メディケーションの手前、備えあって憂いなし!

熱射病の頭痛には、漢方薬が一定の効果を発揮します。
ちなみに、熱射病っぽい頭痛には五苓散+黄連解毒散がよく合います。
いずれも、頭痛に効果のある漢方薬であり
同時に熱射病・脱水症にも効果のある漢方薬です。
万能薬ではありません。湿邪・熱邪に効果のある漢方薬です。


最近、異常とも思える事件が後を絶ちません。
新幹線内で刃物を振り回して殺人を犯す。
5才の我が子を、自宅で虐待して殺人を犯す。
交番を襲撃して警官から拳銃を奪い殺人を犯す。

他人の痛みが理解できない。
あるいは人としての後ろめたさが無い。
そうして殺人に手を染める人は、心が小さいんだと思います。
それこそ他人のみならず、自分の事にも考えが及ばないほど小さい。

心が小さければ自ずと気も小さくなり、臆病な気質に陥りがち。
けれど先に述べたような犯罪を犯す人は
心の小ささに反して、気(衝動)が大きい。
それこそ殺人を犯すほどに。

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どのような人生を経て、心を小さくしてしまったのか。
どういう経緯を通じて、気が大きくなってしまったのか。
どれだけ考えても、結果論でしかありませんが、
人道に外れる犯罪を繰り返させない為にも
心との向き合い方、健全な育ち方は、
全員が考えなればならない命題だと思います。

個人的な考えですが、人の心を育てるのは
周囲の人の心、他者と心を通わせる触れ合いだと思います。
それこそ、薬は病気を治すに過ぎませんが
医術は病人を立ち治らせると思うのです。
だから、どれだけ時代が進んでも、
医療現場からは人はいなくならないし
カウンセラーという職が姿を消す事もありません。

弱みを見せると牙を剥いてくるのが梅雨の湿気。
梅雨を過ごすには、湿気に弱みを見せない姿勢・工夫が必要です。

多くの人にとって、梅雨の湿気は風湿の類ですから
漢方では、風湿を追い祛う(=風湿の侵入を阻む)、祛風湿の方剤が有効とされます。
それこそ、梅雨相応の湿気は祓うに限るという訳です。

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けれど中には、梅雨不相応の湿気を抱えてしまう人がいます。
これにはさまざまなタイプがありますが
一つには、祓っても退散できない性質の悪い湿気です。
性質の悪い湿気は、気血の巡りを妨げ、内臓の働きを脅かします。

漢方が主流だった時代と異なり、現代の生活では
季節を軽んじた食習慣、冷たい飲食物の流行を通じて
性質の悪い湿気が少なくありません。(蔓延っています)
それはもはや、湿気に弱みを見せるという段階になく
湿気を自ら招き入れる逆行した行いです。

思わぬ伏兵にやられない為にも
性質の悪い湿気は避けましょう。

数ある漢方薬の中には、梅雨時の漢方薬というのがあります。
その名の通り、梅雨時の症状・不調に用いる漢方薬ですが
共通しているのは、湿気への対処です。

これからの季節、暑さと共に湿気が増していきます。
夏真っ盛りの暑さを帯びた湿気が暑湿とされるのに対して
梅雨時・曇天の湿気は風湿とされます。
これは簡単に言えば、虚をつく湿気の事です。

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梅雨は、暑さや寒さといった刺激は少ない反面
雨や低気圧が降り続き、大気が重くなる時期です。
人によっては、その重みに耐えられず、負けてしまう。
それが即ち、虚をつくという意味です。

実際のところ、梅雨時の湿気よりも、夏真っ盛りの湿気の方が
身体に与える負担は大きくなります。
にもかかわらず、梅雨の湿気に負けてしまうのは
それを跳ね返す働きが①損なわれているか
②弱いかのどちらかです。

言いかえれば、湿気に弱みを見せると
牙を剥いてくるのが、梅雨という訳です。


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