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さて、今回は、とある患者様からの要望で
薬膳料理のご紹介を致しましょう。

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前回ご紹介した曲直瀬道三も・・・

『常(つね)の食(しょく) 四時(しじ)に順じ 五味を和し
飽(あく)ニ及バず 又ハうゑ(え)ざれ』

と書き残しており、常々の食事は
四季の状態に応じて、様々な味を楽しみ
食べ過ぎず、飢え過ぎない程度にした方が良いと
腹八分目と旬の食事を楽しむことを戒めております。

さて、その事を踏まえた上で、今回紹介する料理は・・・

『ホタルイカとパクチーのサフランライス』です。

≪材料(5~6人分)≫
お米(6合)、サフラン(ひとつまみ)、コンソメ(小さじ2)、塩(小さじ2)
ホタルイカ(150g以上)、白ワイン(大さじ1)、パクチー(二束)

≪作り方≫
①ボウルにぬるま湯100ccを入れ、サフランをひとつまみ入れて色を出す。

②米6合を研いで炊飯器に。

③炊飯器にはコンソメを小さじ2杯、塩小さじ2杯、白ワイン大さじ1杯を入れ
サフランを入れたお湯を加え、6合の線より少し少なめになるように水を足す。

④炊き終えたら、ざく切りにしたパクチーと
下処理をしたホタルイカを加え、5分蒸らす。

お料理の動画を見たい方はコチラリンク


どうですか?簡単でしょ?

パクチーは芫荽(げんすい)という生薬で
気の流れを良くして、胃の状態を改善します。

サフランは、これは漢方薬でもよく使われている
番紅花(ばんこうか)という生薬でして
これは活血化瘀(かっけつかお)作用があるので
血(けつ)の流れを良くする生薬です。

ホタルイカは抗酸化作用のビタミンEや
疲労回復のビタミンB12、タウリンが豊富で
昨今では脂肪肝の改善効果が期待される食材です。

春は気の流れが悪くなりやすく
気の流れが悪くなると血の流れも悪くなりやすくなります。
これを気滞血瘀(きたいけつお)と言いますが
そんな状態にピッタリの料理となっています♪

しかも、全ての食材が今の旬♪

皆様、是非お試しあれ♪

温かくなってきて、過ごしやすい日が多くなってきました。
この時期こそが、少し気をつけなければなりません。
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(この絵は、亀です。啓蟄を表現するため、亀の寝起きをイメージしております。
 絵に説明をつけないと分からないというのも、悲しいです。。。)

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曲直瀬道三(まなせどうざん)という方をご存知でしょうか?
戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した医師で
多くの戦国武将達がこぞって頼りにしたという名医として知られています。

彼の残した俳諧に、こういう物があります。
『冬至(とうじ)にハ いささか陽気 生(しょう)ずるに 詞(ことば)ずくなに 内(うち)につつしめ』

意味は・・・
『冬至になれば、いずれ春がやってくる。
春が近づいて来れば、陽気が強くなってくるだろう。
陽気が強くなってくるからと言って、はしゃいではならない。
まだ陽気は少ないのだから、喜び過ぎると身体を損なうことになるので
あまり外に出ず、身体を休めなさい』

昔の冬至は旧暦の11月、太陽暦では12月22日前後です。
今は立春も超えましたし
そろそろ啓蟄(虫や動物が春を認識して出てくる時期で
太陽暦では3月8日前後)ですから
三寒四温となり、少しずつ陽気が強い日も強くなってきました。
しかし、まだまだ寒い日もありますし
温かい日には花粉やPM2.5が飛んでいます。
体調管理に気を付けて、軽々しく軽装にならず
必要以上の外出は控える方が良いということですね。

春分ともなれば、春本番。
今月末には桜かな?
皆様、それまでは体調管理にお気を付け下さいね。
何遍も取り上げていますので詳しくは書きませんが
花粉症にお悩みの方は、漢方や鍼灸を、是非お試しあれ♪

先月分の更新の予定分でした。。。
店内では配布されていましたが
ネット上にUPするのを忘れておりました。。。
先月のことだと思って読んでいただければ幸いです。

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さて、今年一回目は、去年から続いていた企画。
ダイエット企画の結果発表です♪

企画内容をおさらいしますと
漢方薬だけでダイエットが出来るのか?という企画で
去年一年間、運動も食事制限もせず
ひたすら漢方薬を毎日飲み続けてダイエットをするという企画でした。
被験者の去年1月時点での体重は、86.5kgでした。

最初の1ヶ月目は・・・
脂肪を燃焼すると言われている防風通聖散を飲みましたが
効果が無いどころか下痢が止まらなくなり
被験者のお腹が耐え切れずに断念。
ダイエット効果は全くナシでした。

その後、自分の状態にあった漢方薬を11ケ月飲み続けました。

さて、本来は今年に入ってから図るのが筋ですが
まずは12月28日時点の体重を発表しましょう♪
12月28日時点での体重は・・・

86.5kg!!!

うん、全く変化がありませんでした。
というわけで、漢方薬だけでは全く痩せないことを、身を持って立証したと・・・
えっ?で、今は何キロだって?
えっと・・・知りたいですか?

今現在の体重は・・・年末年始の暴飲暴食の結果・・・

88.5kg!!!!

最終結果は・・・2kg太りました。。。
今年は運動と食事制限で頑張ります♪

そろそろ、旧暦(太陰暦)で考えても春になる2月ですが
まだまだ寒い日が続いています。
寒い日が続くと、気になるのが乾燥ですよね?

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空気が乾燥すると、ウイルスも元気になるし
咽喉も乾くし、咳も出やすくなるし
とにかく良い事がありません。
そんな中、一番敏感になるのが乾燥肌。
特に高齢になりますと
肌の乾燥により、痒みが出たりしやすくなります。

皮膚のことは、当然スキンケアも大事ですが
痒みなどで悩んでいる場合は
やはり漢方薬で治すのも悪くないかも知れません。
乾燥による肌荒れは
中医学では基本陰虚によるものと考えられています。
陰とは陰陽道でおなじみの陰。
人間の体に当てはめた場合、水分です。
(厳密にはちょっと違う部分もありますが・・・)
陰虚とは、水分不足という意味ですね。

痒みとか無いけど、冬場になると乾燥肌が気になるという方から
毎年冬になると皮膚が痒くなるという方も
保湿剤ではなかなか保湿が持たないという方も
外側から保湿するだけでなく
陰を滋養すれば、身体の中から保湿出来るかも知れません。

陰を滋養することを滋陰と言います。
滋陰の漢方薬は、様々ありますので
ちゃんと合った漢方薬を選ぶことが重要となります。
そのためには、是非一度ちゃんとした漢方を専門として長くやっている
漢方専門薬局や漢方専門医を訪ねてみてはいかがでしょうか?

そろそろ本格的に冷え込んできました。
寒暖差も激しい時候ですから、体調管理にお気を付け下さいね。

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さて、この時期になると気になるのが、手の冷え、足の冷えですよね?
冷え性の原因は様々ありますが
東洋医学では寒邪(かんじゃ)
陽虚(ようきょ)や気虚(ききょ)血虚(けっきょ)
気滞(きたい)
瘀血(おけつ)などで起こるとされています。

寒邪は書いて字の如く、寒い気の邪、つまり気温の寒さのことです。
この場合は、辛温解表(しんおんげひょう)(身体を温めて発汗させる)などの効果のある漢方薬や
お灸を使って寒邪を追い出します。

陽虚や気虚、血虚は、身体の体力低下によって起こる冷え性です。
体力低下がどこに起こるかによって
腎虚(じんきょ)だとか脾虚(ひきょ)だとかという名前に変わりますが
大まかに言えば、全て体力の低下によって起こる物です。
この場合は、それぞれの虚損(きょそん)を補う漢方薬で
寒邪を外に追い出し、身体のバランスを調(ととの)えます。

気滞は、気の流れが悪くなって起こる冷え性ですね。
東洋医学では、気というエネルギーが
全身の経絡臓腑(けいらくぞうふ)を隅々(すみずみ)まで巡り続ける事で
人間は正常に活動することが出来ると考えられています。
ですから、気の流れが悪くなると、隅々までエネルギーが行き渡らなくなるため
手の冷えや足の冷えなどが起こるというわけですね。
この場合は、理気(りき)(気の流れを良くする)などの効果のある漢方薬や
気の流れを良くする鍼灸で、気が隅々まで巡るように調整していきます。

最後に瘀血ですね。瘀血とは、血液の流れが悪くなっている状態を表します。
血流が悪くなると冷えになる理由は
すでに皆様よくご存じでしょうから、その辺は割愛(かつあい)します。
この場合、活血逐瘀(かっけつちくお)(血流を良くする)などの効果がある漢方薬や
吸い玉(すいだま)という鍼灸の道具や
刺絡(しらく)という鍼灸の手技を用いることで
血液の流れを改善し、身体のバランスを調えます。

他にも色々な要因で冷え性は起こりますが、大まかにはこの四つが多いでしょう。
このように、単なる冷え性一つとっても原因は様々ですから
しっかりと患者さんから身体の不調をしっかりと聞いて
それぞれに合った漢方薬や鍼灸を適切に行わないと
身体の不調は良くならないというわけですね。

長年冷え性に悩まれている方は、是非一度、漢方や鍼灸をお試しください♪


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