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 立春が過ぎてもまだまだ寒い日が続きますが、季節は確実に春に向かっております。
 ご来店いただくお客様の中でかゆみの症状をおっしゃる方が増えてくるのもこの時期の傾向です。帯状疱疹や湿疹を含むかゆみを伴う疾患に対する場合、東洋医学ではその症状が現れた季節に(春・夏なのか、秋・冬なのか大まかには二つに分類します。)注目します。この時期から始まるかゆみは、秋から冬にかけて体に溜まった毒素(食べ物などに含まれるアクなども含む)のうち体表面に近い部分に溜まったものが汗腺が開く季節になったためにそれを利用して外に排泄されているためで、自然の力を借りて体が行っている今時の言葉で言えばデトックス(毒素排泄)なのです。悪いのは毒素ではなくておいしいものをたくさん食べた食生活なのに、患者さんの多くはかゆみを抑えるためにステロイドなどの症状を改善するお薬で押さえ込みにかかります。表面に近い部分なので体としては汗で処理したいので、再度チャレンジするという薬と体の鬩ぎ合いが始まります。体表面の停滞時間が長くなりますから”そうこう”しているうちに発散しきれなくなった毒素が汗腺周辺に留まる様になってしまいます。それが痛点(痛みを感じる痛点・かゆみを感じる痒点は体の表面にしかありません。)の周辺に留まってしまうのが、帯状疱疹後の神経痛という現象です。西洋医学では水疱瘡のウイルスと結びつけて説明しますが、停滞させるから結びつくわけで早く通過させてしまえば結びつく可能性は低くなると考えるが理論的ではないでしょうか。
 私はこの時期に来られる痒みを伴う症状のお客様には、説明納得していただき、発散によって痒みを改善する漢方薬を使います。痛みを伴う症状に移行して長い期間悩むようになるよりかは、2週間から一ヶ月の苦労は頑張っていただくのが基本方針です。もし辛い期間をもっと短くするのなら、毎日お風呂に入っていつもより少し汗が出るまで温まってもらいます。(最近の若い女性は湯船につからない方が意外と多いのに驚きます。体表面毒素だらけでお化粧を塗りたくっているのですね。)これで治れば、体自体の方針に沿った一番素直な治し方というわけです。
 春先に痒みを発症する傾向の方は是非ご参考に。
 


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