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漢方 よくある質問(Q&A)
ご質問に対するご回答
急性の病気(風邪など)に、漢方薬は効きますか?
慢性の病気であっても、最初というのはあったはずで、その「急性期」を逃さずに適切な処置を施す。漢方薬の真に優れた所はそこにあると、我々は考えております。
自分が中国医学を勉強してまもなく知った言葉に「上工治未病」という言葉があります。
上手な医者は病気になる前の段階で治す、という意味です。
風邪などの短期疾患だけでなく、例えばアトピーなども、早めのケアで長期化しないで済む事は多々あります。
ご自分の体に少しでも異変を感じたら、なるべくお早めにご相談ください。
長引く症状も、最初にケアしとけば早く安く治ったのに、と残念なのは、患者様だけでなく我々もそうですので。
風邪などの急性の病気には、漢方薬が第一選択薬として使われることも多くなりました。
風邪の初期に使われる葛根湯は、有名ですね。
ひと口に、風邪といっても熱のあるもの、ないものなどいろいろです。
迷ったときは、専門家にご相談くださいね。
漢方薬のブームといわれて久しいのですが、表面的なところの理解しかされてないのではと危惧します。
たとえば、漢方薬はゆっくりしか効かないという誤解が根強くあります。
世間の90%以上の方が早く効かないと信じています。
漢方薬を飲んで30分以内には全身の十二経絡をめぐり、からだの隅々までいきわたります。
ただし、漢方薬が効くということと病気が治るということは同時には起こりません。
漢方薬が効いてはいても直ぐに症状が消えて、元気になるとは限りません。急性症状とか感染症(たとえば風邪など)は飲んで数分から数時間で症状が消えてしまうことがあります。
肩こりが10分ぐらいで楽になったり、腰痛が服用後20分ぐらいで楽になったことがあります。
30分以内に全身を巡るので効果が出て楽になることもあります。
急性の症状でも漢方薬で治る可能性があります。