• お問い合せ
  • サイトマップ
  • 個人情報保護
  • 交通アクセス
  • 漢方薬 漢方薬局 薬店のことなら きぐすり.com
  • ホームへ
  • 店舗紹介
  • 相談方法
  • よくあるご質問

 今「やまと」が見直されているそうだ。朝のNHKの番組で衝撃的なタイトルに誘われてつい見入ってしまった。やまと、日本 奈良がキーワードだった。
 奈良と言えば大仏と法隆寺と春日神社と奈良公園の鹿。誰もが知っている名所で、僕も数回ベトナム人を連れて行ったことがある。ただそれ以外には知識も興味も広がっていない。番組を見て、その奥深さが分かり、我ながらなんて浅学なのだろうと思った。
 番組の紹介ができるほど、内容を具体的に覚えていないが、いくつかの疑問、いや、もう何年も前から抱いていた疑問に又火が付いた。と言うのは紹介されたある場所が「6世紀に大陸から仏教が伝来した最初の場所」と言う場所だったのだ。
 6世紀に、なんで大陸から人が来ることが出来たの?どんな船を作り、水平線の向こうに島があることが分かって船出したの?何日で着くかつかないかわからない所に行ってみようと思ったときに、どのくらいの食料を積んだの?何語で未知の土地に降り立って話をしたの?狂暴な人間たちと遭遇するとは考えなかったの?帰る道(航路)が分かるの?
 牛窓の本町から前島までは、距離で言うと200メートルくらいか?そこを自分で渡れと言われても、なかなか渡る手段を自分で作ることは難しい。ホームセンターに行き、木と工具とを買ってきてでも、僕の不器用さでは難しそうだ。丁度瀬戸になっていて、深くて流れが急なことでも知られているから、人力ではなおさらだ。僕が幼いころ、そこを泳いで渡ろうとした人が、岸からほんの10メートルくらいのところでサメに襲われ死んだらしいから、泳いで渡る勇気もない。
 いま調べたら6世紀とは大和朝廷のころの話らしい。僅か1500年前の出来事みたいだ。これもまたイメージできない。僕が生きたたった20倍から30倍の時間だけでこんなに発展したのかとそれもまた不思議でならない。1500年前にどんな格好でどんな家に住み、どんな暮らしをしていたか知らないが、それからわずか1500年で、空を飛び宇宙に出かけ、コンピュータで一瞬にして世界の人と交流できるようになった。あまりにも発展に加速度がついてしまったから、時の流れが実感としてつかめなくなっている。もはや時は流れるのではなく、羽を得て飛ぶようになったのだ。
 正月の夜、何もない夜、エアコンの渇いたモーター音だけが時に抗う。
やまとは見直されても、ヤマト薬局が見直されることはない。


Copyright© Sakaemachi-Yamato Pharmacy. All Rights Reserved.