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頭痛 頭痛と一口にいっても、痛み方や痛む部位は様々で、その原因となる病気の種類も多いため、診断は大変難しいものです。疲れや風邪から起こるものなど、あまり心配しなくてもよいものから、すぐ治療を受けなければならないものまで様々ですので、頭痛を繰り返したり、痛みが激しい場合にはまず病院で検査を受けましょう。
 特に平素から血圧が高かったり、動脈硬化があってしめつけられるような痛みがある方は要注意です。
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 頭痛において漢方が西洋医学よりも得意としている領域は、いわゆる頭痛もちとか慢性頭痛と呼ばれているもので、背後に大きな病気はないのに長期に渡って「頭が痛い」と訴えるようなケースです。
 頭痛の原因は漢方では風・寒・暑・湿などの生活環境によるもののほかに、日頃の悪い食生活の積み重ねや、ストレスなども含めて考えます。
 また頭の痛み方、痛むところ、痛む時間なども処方を決定する上で重要です。
 頭痛以外にも他の症状や体質も充分考慮して処方を選定していきます。

【頭痛に用いる代表的漢方薬】

・呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
 発作的に激しい頭痛を起こし吐き気や嘔吐を伴うことがあります。食欲はあまりなく、冷え性で疲れやすい人に合います。のどはあまり渇きません。
      
・五苓散(ごれいさん)
 のどがよく渇き、水物を多く飲む割に小便の量が少なく、軟便や下痢気味の方に。

・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
 胃腸が弱くて体力がなく、めまいや吐き気がする低血圧や胃下垂の方に用います。

・釣藤散(ちょうとうさん)
 肩がこり、特に朝方、うなじにかけてつきあげるように頭痛がある方に用います。高血圧や動脈硬化など生活習慣病のある人に現れやすい傾向にあります。

・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
 こめかみからうなじが痛み、みぞおちがつかえ、食欲もあまりありません。口が苦かったり、粘ったりし、便秘気味です。ストレス性の偏頭痛に汎用される処方です。

・加味逍遥散(かみしょうようさん)
 偏頭痛がし、首筋がこります。疲れやすく、不眠、イライラしやすいなどの神経症状を伴う女性によく効きます。更年期の頭痛にも用いられます。

【慢性頭痛の一症例】
40歳の女性会社員。
 偏頭痛が強く鎮痛剤もあまり効かないので漢方薬を試してみたいと相談に来られる。
 偏頭痛は10年以上も続き、ひどい時は嘔吐することもある。特に疲れると頭痛が起こるという。疲れやすく、時々立ちくらみがある。のどが渇き、便通は2~3日に1回と便秘気味。イライラしやすい。
 血行を改善して熱を冷ます作用のある加味逍遥散(かみしょうようさん)を10日分渡す。服用している間は頭痛は起こらず、便通もよくなる。さらに10日分服用して、頭痛もなく、疲れやすさや立ちくらみなどの諸症状も改善される。
さらに2ヶ月分服用して調子が良いので服薬を止められました。


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