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 此の3ヶ月の間に酷暑から、突然冬!を思わせる寒さです。お変わり御座いませんか?
 私は、寒暖差に自律神経失調を起こしたり、不摂生による内臓や足腰の冷えから、腰痛を起こしたりと人並みに体調不安を経験しながらも、何とか漢方の知恵で元氣にして居ります。

 さて、漢方三考塾は1984年(昭和59年)春に先師寺師睦宗先生が漢方伝授のために開塾されて、今年40年目を迎えました。

 設立の目的は、
1)『黄帝内経素問霊枢』(医経)を学んで漢方の病理(病気がなぜ起こらなければならなかったか)を考え、
2)『傷寒論・金匱要略』(経方)を学んで方考(治療方法)を究め、
3)本草(漢方独特の薬学理論)を学んで薬性を知ること。
この、3つを学び尽くすことが漢方学習の上で不可欠であると云う信念で三考塾と命名されたそうです。

 寺師睦宗先生は医師、薬剤師ばかりでなく、一般の研究者など、どんな方にも分け隔て無く、漢方ばかりで無く、人生をご指導下さいました。
 やる氣と素直さがあれば、適正を観抜き、少し高い目標を設定して、引き上げて下さいました。
 私は根暗!で悲観主義者に観られたか? ことある毎に、明るく! positive思考に洗脳され、いつしか、楽観主義的、何とかなるさ!の良い加減さが身について今があります。

 寺師先生の足元にも及びませんが、三考塾で得た先輩方の生き方も見習い、これからの残された人生を漢方教育に専念していこうと思っております。

晩秋の気温差に負けない様に笑って!明るく!免疫力強化致しましょう。
どうぞ御大事になさって下さいね。
小池かの拝

『カゼには即効漢方』自分で選んで自分で治す
たにぐち書店 ¥2,200(税込)
神楽坂 漢方 有恒薬局 小池 加能 著

『合格運アップに効く漢方 心と体の健康あってこその合格』
株式会社 東京玄文社 ¥1,518(税込)
書店に無い時は、直接FAXでお申し込み下さい。 著者 小池 加能  

暑過ぎた夏もようやくトーンダウンして、過ごしやすい日が増えました。このタイミングで夏の疲れを回復させ、きたる冬への備えもしっかりとしておきましょう。
昼間は汗ばむ陽気でも、朝晩は気温が下がります。そしてジメジメした夏とは違って、乾燥も気になりはじめました。

秋の過ごし方のポイントは、寒暖差と乾燥への備えです。
体の表面は衛気(えき)と呼ばれるバリアによって守られており、外からやってくるカゼや乾燥などの邪気が体に侵入するのを防いでいます。
衛気の充実した体表は、適度な潤いがあってなめらかです。肌から粉が吹いたり吹き出物が出たり、また鼻・喉・目などの粘膜にトラブルがあるのは、衛気の働きが不十分なことを意味しています。
衛気が充実していると、美容にいいのはもちろん、カゼをひきにくく、また寒暖差にも振り回されません。

体の表面を保湿剤で物理的に潤わせることももちろん必要ですが、体の中からバリア機能を高めることをやってみましょう。衛気を作るには胃腸の力が大事ですし、衛気をめぐらせるには日頃のストレスケアが欠かせません。
消化器をいたわる丁寧な食事、できているでしょうか。秋が旬のきのこや根菜、戻り鰹に秋鮭など、ぜひ味わってください。胃腸の疲れやなんとなく不調という自覚があれば、蒸す調理がおすすめです。栄養はそのままに、あたたかくいただけて余計な油を取り過ぎないことは胃腸にもプラスです。そしていいものでも、摂り過ぎてしまっては逆効果。食べればいいというわけではなく、適度に胃腸を休ませることも大事な養生です。不調やカゼの入り口であれば、食べずに寝るだけで治ってしまうことも。
ストレスケアの方法は人によって様々ですが、入浴と深呼吸はマストです。入浴が習慣になっていない場合はすぐにでも。面倒と思うことがすでに不調の始まりかもしれません。お風呂に入ってさっぱりすることはあっても、ネガティブな気持ちになることはありませんので安心して入ってください。そして深い呼吸で気の流れをととのえます。
ここまでやってもまだ特別なケアが必要と感じたら、拗らせる前にどうぞご相談くださいませ。

神楽坂漢方有恒薬局
薬剤師・鹿島絵里

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神楽坂 漢方 有恒薬局 小池 加能 著

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立秋を過ぎて暦の上では秋になっても、まだ暑さが残っていますが、秋分の日を境に夜が長くなり少しづつ涼しくなってきます。
気温が徐々に低下し空気が乾燥して、秋を感じる時期になると虫たちの合唱が聞こえ始めます。このような気候の変化は人間の五臓(肝・心・脾・肺・腎)に影響を与える存在となります。
その中でも五臓が嫌う外気のことを「五悪」といいます。漢方では「春の風を肝は嫌う、夏の熱気を心は嫌う、梅雨の湿気を脾は嫌う、秋の乾燥を肺は嫌う、冬の寒気を腎は嫌う」という外気と五臓の関係があります。

 これからの季節である秋は大腸(肺と表裏の関係)が乾燥した外気の影響を受けます。は乾燥した空気が苦手なので、空咳が出るようになります。大腸は潤いが不足し、腸内の水分が不足することで便秘気味になりやすくなります。老廃物が体内に滞留して腸内環境が悪化し、栄養素が吸収されづらくなります。また、有害物質が腸壁から血中にとり込まれ、さらに腸内環境は悪化します。
このような乾燥した時期と上手く付き合うには、体を潤す働きのある素材を使った料理を摂ると良いでしょう。さらに気を補う為に合谷というツボを押したり、復溜というツボをおして不足した陰液を補うこともオススメです。
神楽坂漢方有恒薬局
薬剤師 津島哲平

『カゼには即効漢方』自分で選んで自分で治す
たにぐち書店 ¥2,200(税込)
神楽坂 漢方 有恒薬局 小池 加能 著

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書店に無い時は、直接FAXでお申し込み下さい。 著者 小池 加能  

 茹だるような酷暑に、突然風呂桶をひっくり返したような空からの雷雨、どう考えても地球の悲鳴です。どうしてあげたら良いのでしょう?
 せめて、我が身だけでも涼やかにしたいものだと思い7月号の野菜を中心に西瓜に塩やトマトジュースの常温飲みをし昼寝と夕方散歩をして健康を保っている有様です。皆様はこの夏をいかがおすごしかしら?

 さて、先月号では季節にお薦めの漢方薬解説を入れ忘れました。
昨年の夏は清暑益氣湯をお勧めしました。更に今年の暑さには頓服的で構いませんので、外出前には白虎加人参湯を飲んで診て下さい。

「汗、吐、下後、大渇、引飲、煩熱」に効き熱中症予防になります。
 煩熱とは皮膚の灼熱感で冷たい胡瓜のスライスや西瓜の皮でパックをしたい感覚です。もちろん日焼け後など良いお手当ですね! 脱水ぎみで、口渇があり、冷たいものをがぶ飲みし、多汗、多尿で便秘ぎみには打って付けです。
 津液(生理的に体に必要な水分)不足になると、煩渇、心煩の上に陽氣を消耗し軽い寒氣を感じたりもします。子どもなど、唇が縦割れになり、舌も乾燥し、舌苔は白から黄苔。脉は洪水のように太く強く打ちます。

 冷飲したい欲求時、のどの渇きと火照り感で煩わしいとき、白湯さゆ(火傷しないような、飲み頃のお湯)で白虎加人参湯エキスを一包飲んでみましょう。

 緩やかに陽氣(やる気や元気)や津液、ついでに、血(身体の中を巡る営養物で体温のもと)を消耗しているようでしたら竹葉石膏湯もおすすめできます。

石膏を上手く使って何しろこの夏を乗り越えましょう。呉々も御大事に!

小池かの拝

『カゼには即効漢方』自分で選んで自分で治す
たにぐち書店 ¥2,200(税込)
神楽坂 漢方 有恒薬局 小池 加能 著

『合格運アップに効く漢方 心と体の健康あってこその合格』
株式会社 東京玄文社 ¥1,518(税込)
書店に無い時は、直接FAXでお申し込み下さい。 著者 小池 加能  

蒸し暑い夏を迎え塩梅はいかがですか? 最近はあまり聞かなくなりましたが、「塩梅あんばい」とはお料理の塩からさと酸っぱさや程よく調和しているといった意味で、お天気や健康、また物事の具合、程合いに使います。

 今年は陽性の梅雨とはいえ梅雨時のジメジメ時は食中毒の季節でも有ります。湿邪は氣の巡りを悪くし、脾の運化(飲食より営養物質を吸収し必要なところに運ぶ働きと水分代謝の平衡を保つ働き)を妨げます。
 真夏の暑邪は、氣(生命エネルギー)を消耗し、汗や下痢などで津液(体に必要な水分)の不足をおこし精神までも乱します。
 体のだるさを感じたら、

① 冷たいものの食べ過ぎ、飲み過ぎ?
② 減塩し過ぎていないかな?
③ あっさり!簡単な食事ばかりで営養不足になっていないかな?

 夏野菜の胡瓜・とまと・とうもろこし・セロリ・茄子・枝豆・小豆・西瓜・パイナップルなどは体を自然に冷ますカリウムが多いので、塩(ナトリウム)で調和をとるため味噌味・塩味にします。
 主菜には豚シャブのごまドレッシング掛けや鶏肉手羽先のレモン煮や鰺の南蛮漬けに具沢山のお味噌汁。
 ご飯にはお麦や15穀米を加えるなどして、食べ過ぎないようにし胃腸を労りましょう。

 食中毒にも気をつけねばなりません。免疫力を落とさないために、自然塩で漬けた梅干しを利用するのも一案。
 口から入った食材は、まず良く噛んで、唾液で消毒し胃酸(pH2前後の塩酸)で消化、ほとんどの菌は胃酸で殺菌されます。胃酸こそ塩が原料です。汗や尿、涙の原料も塩です。夏には程よく塩を使って元氣に過ごしましょう。
小池加能拝


『カゼには即効漢方』自分で選んで自分で治す
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神楽坂 漢方 有恒薬局 小池 加能 著

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