寒くなりましたね、お元気ですか。元気だけれど、朝ふとんから出にくい季節がやって来ました。いえ、私にとっては毎日朝が辛くて夕方からやる気が出て、ついつい夜更かししてしまう。子どもの頃からの悩みでした。母からは「悪かったわね、赤ちゃんの時に早起きの習慣をつけてやらなかったから・・・」とか、言ってもらったものです。
中学高校の教員時代には6:00出勤、夜10:00、11:00帰宅は普通で、体調を崩したのでしたが、仕事は楽しく早起きが苦手とは思っていませんでした。どちらかというと、自分でも怠けているの?とか、どこか体が悪くて起き上がれないの?とか考えていました。
先日の人間ドックでも、「コレステロールが少し高いのと、食べ過ぎ注意!」位で健康そのものだったのに、起きるのが辛いのであります。
解りました、その原因が、先月11月23日、24日に参加した“日本漢方交流会全国大会”での教育講演でお聞きした
「フクロウ型の病態と治療法」(久留米大学医療センター副院長・先進漢方治療センター教授惠紙英昭先生)副題が
~苓桂朮甘湯、治打撲一方を含めた薬物について~です。
苓桂朮甘湯は、胸中や脾胃(消化器)の陽氣が弱まって、正常に働かず、痰飲(不良の水湿)が悪さをして、頭上から清陽の氣が発散されない為におこる動悸やめまい、不安感、いわゆる自律神経失調症、起立性のめまい、閃輝暗点(目の前にキラキラ星が散る)などに効く漢方薬です。
一方、
治打撲一方は、微細動脈拡張や血行促進薬の樸樕とむくみとりや打撲傷に用いる川骨と普段あまり使わない生薬が入った処方で、ただひたすら打撲外傷の瘀血や血腫を治す漢方薬なので、副題を不思議に思っていました。
ところがご講演で「フクロウ型は過去に交通事故など打撲の経験者に起こる」と聞けば納得。私も這々をする頃、よく縁側から落ちて大泣きをしていたようです。古い全身打撲当っています。
これでこれからの私の人生、眠り姫であろうと、他人に迷惑かける訳でなし、10:30始業でのんびり長生きすることに決めました。
寝坊すけでお悩みの方、かつて、打撲や大怪我で古い瘀血を作った経験ありませんか?もしかすると、あなたもフクロウ型かもしれません。決してひばり型が秀れていて、フクロウ型が劣っている訳ではなく個性なので、それをうまく活かして生きてみましょう。
小池加能拝
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