人間は何故、まばたきをするのかご存知ですか?
よく言われているのが、目が乾くのを防ぐため。
実はそれ以外にも役割があると最近分かってきました。
人間が1日でまばたきをする回数は約2万回と言われ、3秒に1回まばたきをしていることになります。
まばたきは、音や光、風などの刺激を受けて反射的に起きる場合や、意図的にまぶたを閉じる場合、特別な理由はないが自発的にまばたきをする場合があります。
まばたきの大半は自発性のまばたきです。
自発性のまばたきには、眼球の乾燥を防ぐ役割があります。
しかし、眼球を潤すだけなら、まばたきは15秒に1回で十分。
イギリスの研究者の実験で、湿度が高い部屋にいる人が、湿度がほとんどない部屋に移っても、まばたきの回数に差はなかったという。
つまり、まばたきは単に眼球を潤すためではなかったということになります。
そこで大阪大の実験で、複数の人にイギリスの喜劇映画を見せ、まばたきのタイミングを調べた結果、主人公のアクションシーンの前後など、動作やストーリーの切れ目で全員のまばたきが揃うことが分かったそうです。
まばたきに伴う脳の活動をMRIで調べたところ、まばたきの瞬間、集中力を発揮するときに働く領域の血流が減り、その一方で他人の思いを推測したり、何かを思い出したりする際に働く領域の血流が増えました。
主人公の動作の切れ目などに合わせてまばたきをするということは、脳をいったん休ませて情報を整理し、次の動きに備える役目があるのではないか?
そう考えられているそうな。
また、まばたきはコミュニケーションを円滑にする可能性もあるとか。
向かい合っている相手やドラマの主人公などが話しながらまばたきをした直後、聞き手のまばたきの頻度も増えるそうで、まばたきは円滑なコミュニケーションに役立ってる可能性もあるとか。
他にもまばたきをした後は心拍数が増えるとされており、体のいろいろな部分に影響がありそうだとか。
ただ、3秒に1回まばたきをしないといけないのか?という理由はまだわかってないそうです。
今日の読売新聞に掲載されていたのを見て、なるほどねと思ったので、書かせていただきました。