ご相談内容

やっちゃんやっちゃんさん、こんにちは。

東洋医学では「肝は眼に開く」とされ、目や瞼に現れる不調は、肝臓が失調したサインという考えがあります。目やその周囲には通う細い血管の拡張･収縮を通じ、血流をコントロールしているのが漢方でいうところの「肝」の役割です。お訴えの眼瞼痙攣や口腔ジスキネジアの背後は、毛細血管の緊張･攣縮（さらには、それによる血流障害）に伴う機能障害があると考えられます。眼瞼痙攣に伴いしばしば起きる眼瞼痙攣も、この事によります。実際は、そうした
毛細血管の緊張･攣縮は自律神経･中枢神経の支配下にありますから、うつ病やその治療に伴って発現するのも、納得できる話という気がします。

さて、メージュ症候群に効く漢方薬ということですが、正直なところ「これが効きますよ」と断言できるものはありません。ただ、実際の臨床の現場からは、先ほど述べた肝の失調という観点から、抑肝散という漢方薬が効果を上げているという報告があります。ちなみに、抑肝散と抑肝散加半夏陳皮に２つがありますけど前者の方よりお訴えには合っていると思います。今の薬と併用しても大丈夫か？は、服用中の薬の種類にもよるので、主治医の先生に相談して判断を仰ぎましょう。