ニヤコ先生さん
投稿日時: 2022/03/29 08:34
高血圧137漢方薬で購入して見たい
高血圧137mmHgということは収縮期血圧で、拡張期血圧(最低血圧)はいくつでしょうか。
137mmHg以上高くなることはありますでしょうか。
原因は、家族性の要因が約6割あり、これには遺伝的要因と、家族で似た生活環境にある環境要因の両方が関係していると考えられています。
その他にも、喫煙、ストレス、アルコールは高血圧になりやすいことが分かっています。
喫煙や飲酒の習慣はありますか?
一般的な治療は、
75歳未満は病院で測定する血圧で130/80mmHg未満を、75歳以上では140/90mmHg未満を目指し、生活習慣の修正(減塩、肥満の予防、節酒、禁煙、ストレスコントロール等)と降圧薬が用いられます。
中医学では、
血圧そのものを下げるのではなく、身体全体を調整して高血圧にともなう頭痛やめまい、耳鳴り、動悸といった不快な症状を改善していきます。
五臓のうちでは『心』『肝』『腎』が関連しています。
血行不良の状態である『瘀血』も関係しています。
心
しん
中医学でいうところの“心(しん)”は西洋医学と同じ血液ポンプとしての役目があり、過労などによりその働きが弱ったり、ストレスなどにより心臓に負荷がかかることで血流がうまく運ばれなくなり、瘀血という血行不良の状態を引き起こします。
肝
かん
中医学でいう肝は、自律神経の働きのバランスを調整して全身の血液循環もコントロールしているため、血圧の問題に関わってくることが多いです。目や神経の使いすぎ、ストレス、寝不足、過労などは肝を消耗させることに繋がります。
腎
じん
加齢にともない血圧が高くなっている場合は腎による影響を考えます。中医学でいう腎は、泌尿器だけでなく、内分泌、免疫、生殖、骨、脳、耳、腰などと関係しており、腎の機能が衰えると老化症状が出やすくなるとされています。下半身の血流も悪くなるため全身の血行不良にも繋がり、血圧だけでなく不眠、めまい、のぼせ、不眠、動悸などが起こりやすくなります。
中医学タイプ別治療法
① 肝火上炎(かんかじょうえん)タイプ
急激な怒りや、長期にわたるストレスにより炎症が起こり血圧が高くなる。
随伴症状:せっかちな性格、頭痛、赤ら顔、目の充血、口の苦みや渇き、不眠など。
イライラや怒りなど情動が変化したときに気の流れに詰まりが生じ、熱が生まれて身体の上部をうっ血させ、血圧を上昇させます。
漢方
竜胆瀉肝湯、柴胡加竜骨牡蛎湯など
② 陰虚陽亢(いんきょようこう)タイプ
身体に必要な陰血(体液や血)が不足して相対的に熱が強くなるため、血圧が高くなる。
随伴症状:足腰がだるい、倦怠感、目の疲れ、筋肉のつり、便秘、ほてり、イライラなど。
肝火上炎タイプの長期化や、加齢による陰血不足が起きることで、体内の陽気をコントロールできず、熱がこもることで血圧を上昇させます。
漢方
釣藤散、七物降下湯など
③ 痰湿阻滞(たんしつそたい)タイプ
体内に余分な水分がたまることで血行が悪くなり、血圧が高くなる。
随伴症状:身体が重だるい、頭重、むくみ、めまい、食欲不振、胸苦しい、軟便など。
多くは飲食の不摂生により、胃腸の働きが衰えて水分代謝が滞っています。脂っこいものや味の濃いものをとり続けると太りやすくなるとともに、体内に老廃物がたまり血行不良を引き起こします。
漢方
二陳湯、平胃散など
④ 気虚血瘀(ききょけつお)タイプ
身体のエネルギーとなる気が不足して血流が滞り、血圧が高くなる。
随伴症状:食欲不振、お腹の張り、倦怠感、疲れやすい、動悸、頭痛など。
過労や胃腸虚弱により気が不足して血を血管内に巡らせることができず、滞りが生まれやすくなります。また、過労により悪化する特徴があります。
漢方
補中益気湯など
です。
ご参考いただければと思います。
回答日時: 2022/03/29 10:53
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