mi9zoさん
投稿日時: 2022/08/06 20:51
加味帰脾湯について
帰脾湯に加味されている柴胡と山梔子は清熱作用があるということですが、
>>熱証が明らかでなくても、虚熱は潜在的にあると考えられるため、予防目的で用いてもよい
という記載を見かけました。
そういうものなのでしょうか?
>>肝虚火の症候が改善されたら帰脾湯に変えて、本質的な虚証の改善に注力する
と言っているところもありました。
帰脾湯とそれ程大きな差はありませんか?
よろしくお願いいたします。
mi9zoさんへ
ご質問をありがとうございました。
漢方の処方について、生薬一つ一つを調べられておられますね。
本当にmi9zoさんのおっしゃる通りで
生薬の効き目や入る臓器などを見据えて
漢方の処方薬は組み立てられております。
私たちも問診により、患者さんの状態に合わせて処方をお出しするときに
生薬の特徴を考えながら選んでおります。
結論としては、
細かく言えば、きちんと使い分けができることが一番良いのですが
その方の生活習慣や体重や栄養状態、ストレス状態あるいは季節によっても体質は変化するので、
私の場合は両方の処方をお手元にお持ちいただき、
どちらが今のご自分に良いか、選んでいただくこともあります。
何よりも
処方を選ぶ薬剤師側と患者様側が信頼関係をもって
状態に合わせて漢方を選んでいける関係性が持てるとよいですね。
私の踊りの師匠も帰脾湯でよく眠れるようになったと喜んでもらえました。
ぜひ、試してみてくださいね。
漢方の千幸堂薬局
薬剤師
赤座千幸
回答日時: 2022/08/08 12:55
mi9zoさん、こんにちは。
当方で「不眠」のお世話している方からは、帰脾湯よりも加味帰脾湯の方が効いている感じがするというコメントがありました。柴胡・山梔子の組み合わせは精神的な興奮(※あくまで帰脾湯が合うような方の)を鎮める作用が期待できるので、そういう兆候が顕著なほど(※先に述べた方では寝つきの悪さ)に加味帰脾湯が合うと思いますよ。また、五臓六腑の観点から考えると、帰脾湯は心・脾に作用、そこに柴胡・山梔子が加わることで。+αとして肝への配慮が働くといった感じです。見方によっては、脾→心→肝と相生の逆を辿っているとも言えますね。
回答日時: 2022/08/08 10:56