ご相談内容

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なかなかさん、はじめまして。

漢方では難聴を「耳閉」と評する説があります。文字通り「耳が閉じた状態」なんですが、正確には「機能的に閉じた状態」です。耳が詰まる感覚や塞がった感も、この「機能的な閉塞」による諸症状の一つと思われます。そして機能的に閉じた状態はとどのつまり「機能障害」という訳ですが、急性の場合は発熱や炎症、水腫などによる副産物として機能障害が誘発されます。ステロイドを使うというのも、ターゲットは炎症だ！という話ですが、果たして炎症が治まれば副産物の機能障害も治まるか？といえば、それは「機能の新陳代謝」が良いかどうかによります。新陳代謝のおかげで耳の異常が回復されていくという説です。逆に言えば、耳の（機能の）新陳代謝が停滞気味の方は、原因を取り除いても、機能の乱れはそのまま残り続けます。

という訳で、耳を滋養しつつ、新陳代謝を高めると良いかと。ご指摘のストレスは、気の巡りを通じ新陳代謝を滞らせる誘因にもなり得ますし注意が必要ですね。漢方薬としては滋腎通耳湯や柴胡疎肝湯、当帰養血膏などが向くと思いますが、症状としては血圧の影響も気になるところなので、その辺りも踏まえつつ、漢方の専門家に直に相談して判断してもらうことをお勧めします。ではでは。