さんごさん
投稿日時: 2025/01/12 10:31
20年以上前から舌に歯型が常に付いています。ぼてっとした感じです。
風邪を引くと幼少期から毎回上咽頭が痛くなり、鼻水がでて、最後に空咳が数週間長々と残ります。風邪の最中は唾液が増えて、飲み込むと胃が気持ち悪くなるので枕元にコップが欠かせません。日頃から疲れやすい体質で、食欲に波があるのですが食欲不振の日が多いです。また、季節、時間帯など問わずサラサラとした鼻水も出ますし、後鼻漏もあります。便通はどちらかというと便秘気味です。
自分なりに調べたところ、後鼻漏も舌がむくんでいるのも、胃腸が弱っているのも繋がっているようなのですが、どの漢方を選んだら良いのかわかりません。
長文になりましたがよろしくお願いいたします。
さんごさん、はじめまして。
お訴えの内容から察するに、たしかに脾気虚(胃腸が弱く、消化吸収力が奮わない)の兆候がありそうな気がします。疲れやすい体質に加え、食後に眠たくなるとか、貧血気味といった事もあれば脾気虚の傾向が強いと思うので、確認してみてください。また一方で、脾気虚の人は一定数、脾胃が担う水分代謝が奮わずに、湿邪とか痰飲と呼ばれるものを溜め込みやすくなります。舌がぼてっとして、歯形がついているのは、まさにそのサインかと。ちなみに、歯形がつく≒輪郭に張りがないのは気虚の兆しですね。お通じに関しては、お腹に力があるがどうか?軟らかいお腹をしていないか?を確認すると良いかと。
そして、お訴えの咽喉系の諸症状ですが、体内に湿邪や痰飲を溜め込んでいる人は舌と同じく、気管支の粘膜にもむくみを抱えています。片や、このむくみは粘膜の腫脹・化膿の誘因になり得ますし、その一方でむくみを「異物・老廃物」とすれば、からだに備わる免疫も届きづらい状態にあります。漢方治療の基本である扶正去邪(ふせいきょじゃ。生命活動を担う正気を扶(たす)け、病の原因となる邪気を去る)からすると、正気が虚弱なために停滞した老廃物や毒物が、邪気と化し悪さをする、すなわち「正気は虚、邪気は実」といった状態にある様子です。
漢方薬としては、後鼻漏なり、咽喉系の分泌異常なりを改善する漢方薬としては、荊防敗毒散や苓甘姜味辛夏仁湯などの漢方薬、これに加えてヨクイニンや十薬といった生薬が適すると思います。これらには、先に述べたむくみによって引き起こされる粘膜の腫脹・化膿を退ける作用が期待できます。また一方で脾気虚やそれに伴う痰飲・湿邪については、香砂六君子湯や二陳湯をしばらく続けてみると良いかと思います。
こちらで示した漢方薬は一例ですので、実際の処方や組み合わせについては、もう少し詳しく相談した上で、専門家に判断してもらった方が良いかと。ではでは。
回答日時: 2025/01/17 12:37
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