エマロンさん
投稿日時: 2019/11/08 16:09
起立性調節障害の娘(中3)、夜寝つきが悪く午前2時〜3時ぐらいに入眠。朝は起きれず、お昼過ぎに起床します。食事以外は横になっていることが多く、立ち上がると立ちくらみがし、視界が真っ白になり、しばらく何も見えなるようです。週の半分は頭痛に悩まされています。体力もなく少し動くと動悸息切れがします。
小学校高学年からこの症状になり、昇圧材や睡眠導入剤などを毎日飲ませていましたが、それにより頭痛がひどくなったので、中学からは薬は飲ませておりません。
エマロンさん、こんにちは。
小学生高学年から中学3年生の現在まで経過する症状、ご本人もお母様もさぞお困りの事と存じます。
結論から先に言いますと、娘さん症状は「陰陽両虚」によるものと推察されます。陰陽両虚とは簡単に言うと、昼の活動を支える「陽気」と夜の活動(≒入眠や睡眠)を支える「陰気」の働きが共に鈍く、その為に昼夜の活動が立ち行かない状態を指します。また陽気は本来、体を動かすとそれに追随する存在ですが、実際の「体の動き」と「陽気」との間に何らかの歪みが生じてしまうと、体を動かしたときに立ちくらみやめまい、貧血症状といった不具合が起こりやすくなります。それら全てが病気という訳ではありませんが、「視界が真っ白になり、しばらく何も見えなくなる」というのは、極度の陽虚(≒虚ろというより、むしろ脆弱)を反映したものかもしれません。
また一方で、娘さんの場合には、昇圧剤や睡眠導入剤で頭痛がひどくなった点から、陰気と陽気を養う物質的な存在の不足もあるのでは?と思います。昇圧剤や睡眠導入剤は薬の働きで、陰気と陽気を引っ張り出す訳ですが(半ば強制的に)、それに耐え切れない人は、陰気と陽気が沸いてこない=それを生み出す源や原動力がないと解釈されます。
もう少し別の表現を使えば、一時的な陽虚・陰虚は気の働きが「阻まれる」ことで起きる病態ですが、エマロンさんの娘さんの場合は、気が「阻まれる」というよりも気が「滅入る」ことで、一連の症状が起きている印象を受けます。実際はその「気の滅入った状態」が、睡眠習慣や食生活、排泄行動、女性であればさらに月経面などに、どういう形で影響を及ぼしているかで、見立てが変わってきます。
今回の相談内容から判断する時点では、「連珠飲」のように陽虚のお手当てをしつつ、それを招く物質的な不足(≒血虚)を補う漢方薬が合うのでは?と感じます。また連珠飲自体は苓桂朮甘湯と四物湯を合わせた処方ですから、その観点から漢方薬選択の幅を広げていくのも一手と思います。なお、漢方薬の利用を積極的に検討されているのであれば、お体に合った漢方薬を選択する為にも、ぜひお近くの漢方専門薬局で詳しくご相談されることをお勧めします。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2019/11/08 21:15
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