ももたろうさん
投稿日時: 2019/11/25 08:54
漢方で子宮内幕を厚くする事は出来るのでしょうか?
ももたろうさん、こんにちは。
子宮内膜を厚くする=健全な成育を促すと考えると、身体の成育を支えるのはやはり「陰分」ですから、その働きを養うことがポイントになります。生殖器の一部である子宮内膜に限った話では、特に「肝」や「腎」の陰分を養うという点から、当帰や地黄、芍薬、阿膠といった生薬が不可欠になると思います。
季節の観点からすると、肝の働きが伸びていく春は、それまで蓄えていたエネルギーを支えに生物が芽吹き、生長していく「発陳」の時期に相当します。そういう観点でも、肝の作用は人間の生殖・妊娠(の伸張)に深い関わりを持っています。ただ厳密に言うと、春という季節に高まる「陽気」の存在こそが、成長を牽引する役割を担います。即ち、陽気の働きが弱ければ、せっかくの陰分もその働きを十分に発揮できないという訳です。
実際の漢方治療では、こうした「陰と陽」の連携を利用して、症状の改善をはかると共に、身体本来の健全性を高めていきます。とても単純に言うと、漢方薬の相性を考慮した上で、①陰分を養う漢方薬(≒陰のお薬)と②陽気を促す漢方薬(≒陽のお薬)を各々選ぶ、という流れでしょうか・・・。①としては、先に述べた当帰や阿膠を含む当帰製剤が適すると思いますが、②については、方剤の系統が補脾や補腎、補陽などに分かれます。この点については、さらに深い問診が必要になりますから、ぜひお近くの漢方薬局にてご相談下さい。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2019/11/25 19:33
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